この記事は2024年9月時点の内容です。

まとめ
  • 災害が起こる前に、ペットの被災時に必要なグッズをそろえておこう
  • 災害時は飼主が動けなくなることも。ペットを身元不明にしない方法を知ろう
  • 「どうぶつヘルプ手帳」や「迷子札」など、できる準備を進めよう

地震や洪水の被害に備え、災害グッズを準備している人は多いでしょう。ペットと暮らしている場合は、人間の災害グッズだけではなく、フードやキャリーなどペット用品の持ち出しも必要になります。

今回は、災害に備えて持っておきたいペット用品や、被災前に準備しておきたいポイントなどを紹介します。万が一の事態を考え、万全な環境をつくっておきましょう。

ペットの飼主必見!災害に備えて準備しておきたいグッズ13選

いつ発生するかわからない災害に備え、ペットの飼主が準備しておきたいグッズを紹介します。すべてのグッズは同じバッグやトランクにまとめ、いつでも簡単に持ち出せる状態にしておくと安心です。

グッズごとの消費期限に注意しつつ、人間と同様の準備をおこなっていきましょう。

常食のペットフード・容器

まず必ず用意したいのが、普段から食べ慣れているペットフードと容器です。

とくに疾患を患い専用食を食べている子の場合は、災害用に余裕を持って購入しておきたいところ。緊急時の持ち出し用には最低3日分、日常の備蓄は最低1ヶ月分が目安とされています。

水・容器

ペットの飲み水は専用の保存水が求められます。

なぜなら市販のミネラルウォーターに含まれている成分は、犬の尿結石症を引き起こすリスクがあるからです。専用容器と合わせて常備しておきましょう。

キャリーバッグ

ペットの種類や特徴によって適した形状は異なりますが、移動用のキャリーバッグは災害時には必須のアイテム

ソフトケースは軽さや背負いやすさ、ハードケースは耐久性や物の乗せやすさなど、それぞれのメリットがあります。使いやすさや用途に合わせて選びましょう。

▼おすすめキャリーバッグ

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首輪・リード

犬猫に限らず、首輪やリードも災害時に必須のアイテムです。避難場所で軽く運動させられるだけではなく、脱走防止にも役立ちます。

ペットがパニックになった際に逃げ出しにくいように、胴輪タイプに慣れさせておくとさらに安心です。

トイレ用品

ペットの災害グッズでは、コンパクトに収納できるトイレ用品も備えておきましょう。

とくに四隅に壁が設置されているタイプの折り畳みトイレは、排泄中のペットの緊張感を和らげてくれます。トイレシートや猫砂なども忘れずに備蓄してくださいね。

▼おすすめ犬用トイレ用品

AP・Room 折りたたみトイレ|Amazon

常備薬・衣料品

普段から飲んでいる薬がある場合は、余裕を持った日数分の用意をしておきましょう。また温度変化に備え、ペットの年齢や種類に応じた衣料品も準備してください。

冬であれば保温効果の高い服、夏であればクール系のマフラーなどがおすすめです。

避難先のペット受け入れ情報

災害時は、避難施設によってペットの取り扱いが異なります。避難先のペット受け入れ情報は、別途コピーして災害グッズとして保存しておきましょう。

災害時は電気やインターネットが使えなくなることを加味し、必要な情報は紙で残しておくことが望まれます。

ウェットシート

何かと役に立つウェットシートは、ペットの被災でも必需品。体の汚れを取ったり、排泄物の掃除をしたり、耳や目のケアをしたりなど、幅広いシーンで役立ちます。

ペット向けの安全な成分のシートを、人間用とは別に用意しましょう。

▼おすすめペット用ウェットシート

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シャンプーシート

避難生活は何日に及ぶかわかりません。ペット用のシャンプーシートは、水を気軽に使えない状況でも役立ちます。

シャンプーシートには汚れや臭いをケアする成分が含まれており、皮膚病の防止や気分転換にも適しています。

▼おすすめシャンプーシート

JOYPET シャンプータオル|Amazon

ストレス発散用のおもちゃ

避難施設での生活は、ペットにとって大きなストレスがかかるもの。災害グッズでは、ストレス発散用のおもちゃを用意することで、ペットの心理状態をわずかながらケアできます。飼主の臭いがついたおもちゃであればより安心です。

温度調整ができるグッズ

夏や冬の被災では、避難所生活における温度変化が大きなストレスに。犬種や環境によっては命にかかわります。

季節に応じて温度調整ができるグッズを用意することで、ペットの健康を守れます。とくに夏場では、電源を用いずに使えるシートやマットなどもチェックしておきましょう。

▼おすすめ冷却グッズ

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メッシュサークル(睡眠用・リラックス用)

余裕があればぜひ用意しておきたいのが、折り畳みタイプのメッシュサークルです。メッシュサークルではペットの一定のプライバシーを守りつつ、キャリーバッグよりも広い空間で自由に動き回れます

気分転換用にはもちろん、避難所によっては睡眠用サークルとしても活用可能です。

▼おすすめメッシュサークル

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紙おむつ・ビニール袋

どれほど躾が行き届いたペットでも、我慢するわけにはいかないのが排泄物事情。

環境変化による体調不良を加味し、紙おむつやビニール袋は余分に用意しておきましょう。紙おむつの装着は、他の被災者とのトラブルも防止できます。

▼おすすめ紙おむつ

Pone P.one マナーおむつのび~る|Amazon

“もしも”への準備はできてる?事前に用意したいこと&アイテムを紹介

ここでは、災害が起こる前に事前に用意したいことやアイテムを紹介します。

ペットの被災においてとくに危惧するべき要素は、「脱走」と「飼主や家族の被災による飼育者の不在」です。これらの不安要素をケアする方法として、以下の3つがあげられます。

  • どうぶつヘルプ手帳の準備
  • 迷子札付き首輪の装着
  • マイクロチップの装着

ここでは、上記の要素の概要や、準備をする方法を紹介します。自分の身にもしものことがあっても、ペットの安全や身元を守れる環境を構築していきましょう。

家で待つペットを守る「もしもヘルプ手帳」

もしもヘルプ手帳とは、緊急時に飼主の代わりにペットを守ってくれる手帳です。いわば「ペットの母子手帳」といえる存在であり、飼主が災害や事故に遭った際、家で待つペットの情報を周囲に伝える役割を担います。

もしもヘルプ手帳には、以下のような内容が記載可能です。

  • 飼主の代理人の連絡先
  • かかりつけの動物病院の連絡先
  • ペットの基本プロフィール
  • 体重・ワクチン・アレルギーなどの情報
  • 居住スペースの説明
  • お世話やケアの方法
  • 飼主の家族に関する情報
  • ペットの体調の記録 など

もしもヘルプ手帳は犬・猫だけではなく、エキゾチックアニマル用も展開されています。

またどうぶつヘルプ手帳と類似するアイテムとして、家にいるペットの存在を伝えるキーホルダーグッズも展開されています。

どうぶつヘルプ手帳・キーホルダーは「もしもshop Helmo」にて販売中です。

▼もしもshop Helmo

商品|もしもshop Helmo

迷子札付き首輪

被災によって飼主とペットがはぐれてしまったときのために、迷子札付きの首輪を準備しておきましょう。迷子札には、飼主の連絡先や住所が記載されています。プライバシーのリスクと引き換えに、ペットの安全を守るための手段になります。

 

普段の首輪に装着するだけではなく、災害グッズ用の首輪にも付けておくとさらに安心です。以下の記事では、犬の迷子札についてさらに詳しくまとめています。ぜひ今回の記事とあわせてチェックしてください。

マイクロチップ

マイクロチップは、ペットの身元を確認するための重要な手段です。体内に埋め込まれているため、迷子札のように紛失のリスクがありません。2024年7月現在、「動物等販売業者」で販売される犬・猫へのマイクロチップ装着は義務化されています。

保護したペットや義務化前に迎えたペットは未装着のケースもあるため、今一度確認しておきましょう。またマイクロチップは犬・猫だけではなく、鳥類や爬虫類などのエキゾチックアニマルにも装着可能です。

未装着の人はぜひこの機会に、かかりつけの動物病院に相談してみてくださいね。

 

以下の記事では、マイクロチップの安全性や登録方法などの詳細情報をまとめています。

【獣医師が解説】マイクロチップ義務化、何をしたらいい?安全性は?犬・猫を飼ったらやるべきこと

万が一の事態に備えて。ペットの災害グッズを見直そう

今回は、ペットが被災したときに準備しておきたいアイテムを紹介しました。災害への備えは、準備しすぎて困ることはありません。大切なペットの健康や安全を守るために、今日からできることを始めていきましょう

 

犬や猫だけじゃない!小動物のペット防災について考えよう

【完全版】災害が起きたら?ペットを守る準備や避難方法マニュアル