シャチ好きライターが厳選！知られざるシャチの魅力に出会える水族館3選と見どころ

まとめ

シャチは「海の王者」と呼ばれる、知能が高く社会性豊かな海洋哺乳類です。

黒と白のコントラストが美しい体、力強い泳ぎ、そして驚くべき狩猟能力を持つシャチは、多くの人々を魅了しています。日本には、そんなシャチの姿を間近で観察できる水族館はたった3ヶ所しかないことを知っていますか？

関東在住の人であれば馴染みのあるシャチですが実は、日本でシャチに出会える水族館はあまり多くありません。

そこで今回は、シャチのダイナミックなパフォーマンスや、飼育員との絆を感じられる交流シーンを楽しめる水族館を紹介します！迫力ある姿だけでなく、その知性や感情表現豊かな一面にも出会えるでしょう。

これであなたもシャチ博士！シャチの豆知識

シャチは実はイルカの仲間で、体長が最大9メートルにも達する世界最大のイルカです。高度な知能と複雑な社会構造を持ち、血縁の近い群れ同士はそれぞれ特有の鳴き声、人間で言うと方言を持つことでも知られています。

海洋生態系の頂点に立つ捕食者であり、あのホホジロザメでさえもシャチに対抗することはできないと言われているほどです。

その生息地は北極から南極まで、世界中の海に広がっており、日本では、知床半島沖で野生のシャチを観察できることがあります。シャチを見に行きたいのであれば、4月末から7月の流氷が溶けたあとの短い期間だけとのこと！

また、狩猟民族であったアイヌ民族にとって、海の生き物の中でもっとも強いシャチは海の神を指す「レプンカムイ」と呼ばれていました。このように、古くから日本各地にシャチの呼び名が残っており、日本人とシャチの長い関わりを示しています。

なお、名古屋城に輝く黄金の「鯱（しゃちほこ）」はシャチとは無関係で、海の王者である虎のように猛々しい姿が中国で生まれた空想上の生き物に似ていることからつけられたという豆知識も覚えておくと面白いでしょう。

日本でシャチに会える水族館は、鴨川シーワールド・神戸須磨シーワールド・名古屋港水族館の3つのみです。（2024年10月現在）

シャチの生態展示やパフォーマンスショーなど、独自の魅力的なプログラムを提供している各施設を紹介します！

鴨川シーワールドは、1970年の開業時よりシャチを飼育し、日本で初めてシャチの繁殖に成功した水族館です。

広大なメインプールでは、国内では最多となる3頭のシャチの迫力満点のパフォーマンスを楽しめます。飼育員とシャチのふれあいシーンも見どころの1つで、シャチの感情豊かな表情や反応に、多くの来場者が心を奪われます。

また、シャチの生態や知能を紹介する展示も充実しており、レストラン「オーシャン」では、窓から水中のシャチの様子を眺めながら食事も可能です。

神戸須磨シーワールドでは、「オルカスタディアム」でシャチの高い運動能力や知性を活かしたパフォーマンスを楽しめます。

なかでも、シャチがプールから飛び出す瞬間は圧巻で、ポンチョ必須の盛大なショーです。また、シャチの生態や保全に関する教育プログラムも充実しており、子どもから大人まで楽しみながら学べる工夫がされています。

名古屋港水族館では、2頭のシャチに会うことができます。オスの「アース」は「鴨川シーワールド」の姉妹のうちの1頭「ラビー」を母に持ち、「ルーナ」とはきょうだいにあたります。

ここでは、シャチの行動観察や研究にも力を入れており、来場者はシャチの日常生活や社会行動を間近で見ることができます。また、シャチの知能を活かした「シャチ公開トレーニング」の様子を公開するなど、教育的な要素も充実しています。

各水族館では、シャチの生態や特性を活かした独自のプログラムを展開しています。

鴨川シーワールドはパフォーマンスの迫力、神戸須磨シーワールドは教育プログラムの充実、名古屋港水族館は研究観察の機会が特徴です。シャチの観察時は、その知的な目や表情の変化、群れでの相互作用にも注目しましょう。

写真撮影の際は、水しぶきや跳躍のタイミングを狙うと臨場感のある一枚が撮れます。シャチの魅力を再確認しながら、海洋生物保護の大切さも感じられる、貴重な体験をしに、ぜひ足を運んでみてください！

以下の記事では、関西でおすすめの水族館を紹介しています！