この記事は2024年5月時点の内容です。
- カメのファッションアイテムである「カメセーター」が可愛い!
- TwitterやInstagramで「#カメセーター」のハッシュタグをチェックしよう
- カメセーターには保温効果や迷子防止などのメリットもある
- 長時間の着用はNG。着せる時の体勢にも注意を
「カメセーター」を知っていますか?
カメセーターはその名の通り、亀に着せるためのセーターです。
今回のコラムではそんな可愛すぎるカメセーターを、亀のオーナーであり、カメセーターを愛用している筆者が紹介します。
亀好き必見のカメセーターの購入方法、カメセーターを着せる際の注意点なども解説します。
目次
亀好き界隈でひそかなブーム「カメセーター」って?
カメセーターは「カメニット」とも呼ばれ、亀の甲羅をセーターでおおう亀のファッションアイテムです。日本ではあとで紹介する「ちゃあちゃん」をはじめ、少数のハンドメイド作家さんが製作されています。
海外でも、KatieBradleyさんという亀オーナーさんがカメセーターを製作し、話題になりました。
TwitterやInstagramには「#カメセーター」のハッシュタグが存在しています。ぜひTwitterやInstagramで「#カメセーター」と検索してみてください。「かわいい!」と叫ばずにはいられない、個性的なセーターを身にまとっている亀たちの姿を見ることができます。
保温効果や迷子防止に。カメセーターのメリット
カメセーターにはかわいいこと以外にも「保温効果」と「迷子防止」のメリットがあります。
甲羅を温めることで体を保温できる
亀は寒さが苦手なので、普段はバスキングライトやヒーターなどが完備された温かいケージ内で飼育されています。
寒い季節にケージから出して、部屋んぽ(部屋の中の散歩)やカメんぽ(お外での散歩)をさせる時、セーターを着せておけば、温まった体が冷えにくいというメリットがあります。
亀の肺は甲羅にほぼぴったり沿っています。甲羅を保温することが、肺の中の空気の保温につながり、体全体を効率よく保温してくれるのです。
ハーネスが抜けづらく目立つので迷子防止に
亀は意外にも歩くのが速い動物です。屋外での散歩の際、見失わないよう亀にハーネスをつける亀オーナーも多いでしょう。筆者自身も困っていましたが、亀のハーネスはカーブしたすべすべの甲羅に巻きつけるため、安定せず抜けやすいのが欠点です。
カメセーターを着せることで、セーターの毛糸が滑り止めの役割を果たし、ハーネスが抜けにくくなります。
カラフルなカメセーターを着せることで、地面や草むらの上にいても目立つため、より迷子防止の効果が期待できます。
カメセーターはどこで買えるの?
カメセーターはハンドメイド作家さんの手作りのみで販売されています。欲しい時にいつでも買えるというわけではありませんが、作家さんに連絡したり、イベントに足を運んでみたりすると買えるチャンスがあるかもしれません。
ここでは、カメセーターを購入する方法を3つ紹介します。
カメセーターのハンドメイド作家さんに連絡する
1つめは、カメセーターを製作しているハンドメイド作家さんからの購入です。
たとえば、Twitter発信をしている「りぅ らん」さん(@RanRand319)。りぅらんさんも亀を飼育している亀オーナーで、そのお母さん「ちゃあちゃん」がカメセーターを製作しています。
りぅらんさんからカメセーターを購入したい場合は、TwitterのDMで連絡を取ってみてください。亀に合うサイズのカメセーターが在庫にあればラッキーです!
亀イベントに参加してみよう!
カメDEShow!のりぅらんさん&ちゃあちゃんのブース
2つめはイベントでの購入です。
たとえば、毎年3月頃に、亀好きが参加必須の「カメDEShow!」というイベントが開催されます。カメDEShow!では、アクセサリーや文房具・雑貨・衣類・食品などさまざまな亀グッズの購入が可能です。
2023年のカメDEShow!では、りぅらんさん&ちゃあちゃんのカメセーターの販売はないそうですが、素敵な亀グッズやお気に入りの作家さんが見つかるかもしれません。
minneや海外のKatieさんから購入
国内のハンドメイドマーケットサイトのひとつであるminneでも、Mog’s knitさんなどカメセーターの販売をされている作家さんがいます。
現在は販売をお休みされているようなので、販売の再開を待ってみるのが良いでしょう。
>>Mog’s knit – 作品一覧 | minne 国内最大級のハンドメイド・手作り通販サイト
海外のKatieBradleyさんから購入したい人は、KatieBradleyさんの販売サイトから購入が可能です。KatieBradleyさんも、都合により販売をお休みすることもあるようです。
長時間の着用はNG。カメセーターの注意点は?
かわいいカメセーターですが、注意点もあります。
長時間の着用や亀のストレスになるような着せ方は、体調不調の原因となる可能性があります。ここからは、カメセーターの着用に関する注意点を紹介します。
長時間はNG
カメセーターは、時間限定で楽しむものです。セーターを着ている間、亀は甲羅から紫外線の吸収ができません。紫外線の不足は皮膚病や代謝異常などさまざまな体の不調につながります。
カメセーターを着せるときの着せ方にも注意点があります。亀は、甲羅の部分を下にされる仰向けの姿勢が苦手です。亀の肺は甲羅に沿って背中側にあるため、仰向けにされると肺が圧迫されてしまうからです。カメセーターを着せるときは、亀をできるだけ仰向けにしないように気をつけましょう。
水棲亀を「座敷亀」にしない
セーターを着せた水棲亀と部屋で遊んでいると、まるで犬や猫のように思え、水槽に戻すタイミングが遅れてしまうことがあります。ついそのまま部屋で放し飼いする「座敷亀」にしてしまいそうになりますが、座敷亀は亀の健康に良くありません。
水棲亀の皮膚は乾燥に弱く、水の浮力なしにからだの重さを手足で負担しつづけると、手足に潰瘍などができる可能性もあります。水棲亀との陸でのコミュニケーションはほどほどにして、さいごは必ず水場に戻しましょう。
亀のストレスにも注意
日常的に人とスキンシップをとっている亀であれば、カメセーターを着せることにストレスを感じることはないでしょう。ただし、普段あまり触られ慣れていない亀はストレスを感じることもあります。
1歳未満の子亀なども、まだいろいろな刺激に慣れていないため、避けた方が無難でしょう。カメセーターは、亀がある程度成長し、人との生活に慣れてから試してみるのがおすすめです。
カメセーターで亀との生活にさらなる彩りを
じょうずに飼育すれば、亀はペットの中でもとりわけ長くつきあえる動物です。亀を飼育していると、思いがけないアクティブさや、想像以上の感情の豊かさに驚かされることが多いです。
カメセーターを取り入れることで、亀との生活にさらに彩りが加わり、より楽しみが広がるでしょう。カメセーターを通じて、亀友さんとの交流の輪も広がります。興味がわいたらぜひSNSもチェックしてみてください!
以下の記事では、カメを飼育する際に気をつけるべきことなどをまとめています。ぜひ参考にしてください。