この記事は2024年9月時点の内容です。

まとめ
  • 初めての飼育では、シマリスかリチャードソンジリスがおすすめ! 
  • リスの飼育に必要な基本グッズをチェックしよう
  • 飼育前に、無理なく通える動物病院の場所を調べよう!

エキゾチックアニマルのペットとして、多くのファンを持つリス。

今回は、リスの飼育初心者におすすめの種類や、リスの基本的な飼い方を紹介します。飼育に必要なグッズや注意点を学び、リスのオーナーとしてデビューしましょう!

初めてのリス飼育!ペットにおすすめの2種類を紹介

多くのリスは臆病な性格をしていますが、なかにはペットとして比較的飼育しやすい種類も存在しています。

ここでは、初めてのリス飼育におすすめの種類を2つ紹介します。個体ごとに性格の違いがあることを前提としたうえで、お迎えの参考にしてください。

シマリス|流通数が多く、初心者でも飼いやすい!

シマリスは、好奇心旺盛で活発な性格をしています。ペット向けのリスとしては最も流通数が多いため、本やWebなど幅広いメディアで飼育情報が発信されているのが魅力です。

飼育初心者でとくにこだわりがない場合は、シマリスを優先的に選ぶことをおすすめします。

リチャードソンジリス|元気いっぱいで運動大好き!

リチャードソンジリスは、シマリスに次いで初心者に向いている種類です。元気いっぱいで運動が大好きな個体が多く、リス特有の活発な姿を楽しみたい人におすすめです。

ただしリスとジリスは生態がかなり異なるため、事前に生態や食性について調べてからお迎えするようにしましょう。リスだと思ってひまわりの種やクルミばかり与えていると、喜んで食べてはくれますが、あっという間に肥満になり寿命が尽きてしまいます。本来は粗食な草食性の動物のため、長生きしてもらうためには乾燥チモシーや牧草ペレットなどをメインに与えることが重要です。

やや懐きにくい個体も多いですが、大きなお尻や快活な仕草は愛らしく、一緒に暮らす人を飽きさせません。

リスの飼育に必要なものは?グッズごとのポイントを解説

ここでは、リスの飼育に必要な基本グッズを紹介します。おもに必要なグッズは以下の通り。

  • ケージ
  • 床材
  • トイレ・トイレ砂
  • 巣箱
  • 保温グッズ
  • エサ入れ
  • 吸水ボトル
  • かじり木
  • おもちゃ

グッズごとのポイントを一つひとつ解説していきます。

ケージ|運動量を確保できる大きさを選ぼう

ケージは、リスの豊富な運動量を確保できる大きさを選びましょう。個体の大きさに合わせつつ、基本は40cm以上の幅と奥行きがあるものが望ましいとされています。

リスは物をかじる習性があるため、誤食防止のためにプラスチック製は避けるのがベターです。

床材|天然素材がおすすめ!

ケージの底に敷く床材は、天然素材をおすすめします。ただし針葉樹はアレルギーを起こしやすい個体も多いため、広葉樹のウッドチップを選ぶと安心です。

また小動物用の牧草も床材として適しています。最初は購入時に利用していた素材と環境を合わせるのもよいでしょう。

トイレ・トイレ砂|性格に応じてタイプを選ぼう

リスは空間の端で排泄する習性があるため、ケージの角に設置しやすいトイレを選びます。基本的には、小動物用の専用トイレグッズを購入すれば問題ありません。 

屋根付きやメッシュ付きなどデザインに違いがあるため、個体の好みや性格に応じたタイプに調整しましょう。

巣箱|安心できる隠れ家を選ぼう

リスにとって巣箱はパーソナルスペースであり、寝床であり、体を癒す場所でもあります。リラックスできる空間づくりのために、リスが安心できる隠れ家を選びましょう。

プラスチック製は掃除のしやすさ、木製は安全性とそれぞれのメリットがあります。

保温グッズ|コードの事故対策ができる商品を選ぼう

リスの飼育における適温は、28~30℃程度といわれています。冬場の寒さからリスを守るために、小動物用の保温グッズを備えましょう。

コードを噛むことによる事故を防止するためには、フィルム製や電球タイプなどのグッズが推奨されます。

エサ入れ|重量感のあるタイプを選ぼう

エサ入れも一般的な小動物用商品で構いませんが、軽い素材の商品だとリスが引っ繰り返してしまう場合があります。

陶器製のように重量感のある商品や、留め具でケージに固定できるデザインの商品がおすすめです。

吸水ボトル|水の中に異物が入らないデザインを選ぼう

給水器は、ケージに固定するボトルタイプが推奨されます。なぜならリスには頻繁に水を飲む習性がないため、お皿に入れておくと汚れが溜まりやすいからです。

新鮮で清潔な水をいつでも飲める状態を維持するためには、ボトルタイプが適しています。

かじり木|歯の伸びすぎを防止するために必須!

齧歯類であるリスは、歯を放置しておくと際限なく伸び続けてしまいます。かじり木を用意して自分でかじってもらうことで、伸びすぎ防止とストレス解消の両立が可能です。

かじり木は安全の面から、自然から採取したものではなくペット用の商品を使いましょう。

 

おもちゃ|運動不足解消でストレスケア

犬や猫と同様に、リスにもおもちゃを与えることで運動不足解消&ストレスケアができます。

リス向けの代表的なおもちゃは、回し車です。基本的には、ハムスター用のおもちゃをそのままリスに流用しても構いません。

リスは何を食べる?餌の種類を解説

ここでは、リスの餌の与え方や注意点を紹介します。野生のリスはおもに草食性。木の実・果実・キノコ・草などを食べますが、時には小さな生き物を食べることもあります。

家庭でリスを飼育する際には何を与えたらよいのかを学んでみましょう。

リスの主食は種子類。基本はペレットでOK!

一般家庭でのリスの飼育では、専用のペレットを与えるのが基本です。

ペレットには、リスに必要な栄養素がバランスよく配合されており、食べやすい形状に成型されています。ハムスター用やマウス用のペレットでも代用可能です。

果物の与えすぎには注意

リスは、一部の果物を好む習性があります。なかでもリンゴやバナナが好物の個体が多く、おやつとして与えることで水分補給やリフレッシュにも役立ちます。

しかし食べすぎは肥満の原因になってしまうため、適量を測りながら少量ずつ与えましょう。

野菜や虫は、与え方がポイント

リスに野菜を与える際は、よく洗って水気を切ったうえで、適度な大きさにカットして与えてください。

生き餌としてミルワームやコオロギなどを与える際は、木の上に置いたり種子を床に蒔いたりなどの方法で、野生の環境に近づけることで食べてもらえやすくなります。

リスを飼育する際の注意点

ここでは、リスを飼育する際の注意点を紹介します。とくに初めてリスを飼育する際は、ブリーダーや店員さんに相談しながら飼育方法を見極めていきましょう。

リスは臆病な性格。スキンシップは相手のペースに合わせよう

リスは基本的に臆病な生き物です。無理にさわろうとしたり大きな音を出して近づいたりすると、信頼関係が崩れてしまいます。

リスのペースに合わせつつ、少しずつ距離感を縮めることを心がけましょう。

幼い個体は、懐きやすいが体が弱く一長一短

リスは幼い個体であるほど人間に懐きやすいとされていますが、免疫力が低いため体が弱い傾向に。初めて飼育する際は、ある程度成長して体が丈夫な個体を選ぶことをおすすめします。

ニオイ対策にも気をつけよう

リスは体臭が強い生き物ではありませんが、排泄物の臭いが気になるという人も。

定期的な掃除をしても臭いが取れない場合は、床材の下にトイレ用の吸水シートを設置するのも一つの手段です。シートを敷けば、トイレからはみ出した排泄物の臭いをある程度ケアできます。

小動物を診察できる動物病院を探しておこう

リスの飼育で重要なポイントは、小動物を診察してもらえる動物病院の存在です。飼育前には、リスの受診をおこなっている病院を必ずリサーチしてください。

無理なく通える範囲に病院がない場合は、飼育をひとまず断念するのも動物愛護の一つの形なのです。

ゆっくりとスキンシップをとって、リスとの関係性を深めよう!

今回は、リスの基本的な飼育情報や注意点などを紹介しました。

リスは自由奔放で運動が大好きな生き物であり、毎日のように色々な仕草や表情を見せてくれます。事前に飼育のポイントを学び、安心できる環境でリスをお迎えしましょう!

 

以下の記事では、リスをもっと知ることができる豆知識を紹介。リスに会える動物園も紹介しているので、ぜひお出かけの参考にもしてみてくださいね。