まとめ
  • 工夫次第で犬と猫を一緒に飼うことはできる!
  • 子犬・子猫の組み合わせが最も仲良くなりやすい
  • 犬猫の特性に合った環境づくりが大切

「犬と猫、どちらも飼えると楽しいだろうな」と考えたことはないでしょうか?ペットとして人気の高い、犬と猫の多頭飼いに憧れている人も多いはず。

しかし「一緒に飼うとストレスにならない?」「喧嘩しないか不安」など、心配なこともたくさんありますよね。

この記事では、実際に犬1匹と猫3匹を飼っている筆者が、犬猫の多頭飼いは本当にできるのかや、多頭飼いで失敗しないための注意点などを解説します。

今後、犬と猫を一緒に飼いたいと考えている人はぜひ参考にしてください!

新しくペットを迎えるときに知っておくべきこと

ここでは、先住のペットがいて新しく犬や猫を家族に迎えるときに知っておきたいことを解説します。事前に準備しておくことで、失敗や後悔を減らせるはずですよ。

犬・猫の特性について理解しておく

犬と猫は似ていると思われがちですが、それぞれ生活リズムや行動に違いがあります。

特性に合わない生活リズムを送ることでストレスを抱える可能性もあるため、それぞれの最適な過ごし方を理解しておきましょう!

犬の特性

人間と同じような生活リズムを送る犬が多いです。朝や昼は元気に過ごし、夜には人と同じように睡眠をとります。

また、飼主に深い愛着を抱く犬が多いため、愛情を持って正しいしつけを行えば飼主のいうことを理解するでしょう。運動を好む犬は多いので、毎日の散歩や遊びで体を動かせる環境を作ることが大切です。

猫の特性

猫は夜行性の動物であるため、昼間は寝ていることが多く、夜は活発に動きます特に子猫は、夜に激しく走り回ることが多いでしょう。

また、単独での行動を好み、高い場所のほうが落ち着く特性もあります。そのため、犬が登ってこられないような、安心できるスペースを確保してあげるのが重要です。

また、遊びや食事を犬と一緒にすると奪い合いになって喧嘩になる場合もあるため、場所やタイミングを分けることが大切です。

仲良くならないケースもある

人間にも相性があるように、犬や猫も性格によって合う合わないがあります。特に、大人の犬や猫(成犬や成猫)を新しく迎えて多頭飼いをする場合、相性が合わず大きなストレスになる可能性も。

一方で子猫と子犬、成犬と子猫の場合は、比較的うまくいきやすいといわれています。いずれの場合でも、必ずしも仲良く生活できるとは限らないことを念頭に入れておきましょう。

また、仲良くならなかったときのために、それぞれが分かれて快適に生活できる環境を確保しておくことも重要です。

子猫・子犬同士だと仲良くなりやすい!

犬と猫を多頭飼いする際、特に仲良くなりやすい組み合わせは「子猫と子犬同士」です。

生後2〜3ヶ月の「社会化期」に一緒に飼うことで、お互いを遊び相手として認識し、仲良くなりやすいといわれています。

社会化期とは、視覚・聴覚・嗅覚・触覚などに刺激を受けることで、生活でのさまざまな刺激や環境に適応力を身につける期間のこと。犬と猫の社会化期については以下のとおりです。

  • 犬の社会化期:生後3〜12週目ごろ
  • 猫の社会化期:生後2〜9週目ごろ

お試し期間を設けて様子を見る

犬や猫の相性を見るために、お試し期間を設けることもおすすめです。特に保護猫や保護犬を迎え入れる場合、保護団体の多くは「トライアル」という1〜2週間ほどのお試し期間が設けられています。

お試し期間では犬猫のストレスを考慮し、以下のようなステップを踏みましょう。

  1. 最初は部屋を分け、においや気配を感じさせる
  2. ある程度環境に慣れてきたら、ケージ越しに対面させる
  3. 部屋で一緒に生活させてみる

犬猫がお互いにトラウマにならないことが、仲良く生活してもらうために重要です。それぞれのストレスを最小限にするためにも、ステップを踏んで相性を見極めましょう。

犬と猫を多頭飼いするときに気をつけたいポイント4つ

犬と猫の多頭飼いをはじめるときに、気をつけたいポイントを紹介します。環境次第では仲良く生活することも可能なので、ぜひ参考にしてください。

1.それぞれが安心できるテリトリーを確保する

犬と猫はどちらも自分のテリトリーを大切にする生き物です。そのため、双方が快適に過ごせる環境を確保することが肝心。

犬の場合は、歩き回れるスペースを確保しつつクレートやケージなど、安心できる場所を作ることが大切です。また、猫は高い場所を好むため、犬が登れないような高い場所に、1匹で落ち着ける環境を作りましょう。

2.食事のスペースを分ける

一緒に生活している家族なのだから、食事も同時にとってもらいたいところですよね。しかし、犬と猫が一緒のスペースで食事をする場合、お互いのペットフードを食べてしまう可能性も。

犬の場合は、ご飯をちゃんと完食することが多いですが、猫の場合は食べたいときに食べたいぶんだけ食事する傾向にあります。

そのため、猫のご飯は高い場所に置いて落ち着いて食べられる環境を作るなど、食事スペースを分けることが大切です。

3.猫がストレスにならないよう注意する

犬と猫を一緒に飼う場合、特に猫のストレスに注意してください。猫は単独行動を好むため、多頭飼い、ましてや犬と一緒に生活するとなると大きなストレスを抱える可能性も高いです。

そのため猫と遊ぶ時間を十分に設けたり、静かで落ち着いて寝られる環境を作ったりなどして、ストレス発散をさせてあげましょう。

猫のトイレは静かな場所に設置する

猫の多くは、トイレへのこだわりが強いです。人や犬がよく通る場所にトイレを設置すると、ストレスになって膀胱炎といったトラブルにつながるリスクもあります。

そのため、猫のトイレは犬や人が通らないような静かな環境に設置することが大切です。

4.猫も寄生虫予防を徹底する

猫を完全に室内で飼っている場合、ノミやダニなどの寄生虫予防を頻繁には行っていない人もいるでしょう。

しかし、犬と一緒に飼う場合は、猫の寄生虫予防も徹底することが大切。犬の散歩によって、ノミやダニなどが猫にも移る危険性があるためです。

また、犬はほぼ毎月のフィラリア(蚊が媒介する寄生虫)予防が必須ですが、一緒に生活するうえで猫にも感染する可能性もあります。

感染すると最悪の場合は亡くなることもあるため、心配な場合は状況に合わせて猫のフィラリア予防も行いましょう。

【状況別】先住猫・先住犬がいる場合の対応方法

成猫を飼っていて新しく犬を迎える場合、逆に成犬を飼っていて新しく猫を飼う場合もあるでしょう。ここでは、状況別の対応方法について紹介します。

いずれの場合でも、先住のペットを優先して対応することが大切です。

先住猫がいて犬を迎える場合

先住猫がいる状況で犬を迎える場合は、特に仲良くなるのが難しいといわれています。

単独行動を好み、縄張り意識も強いため、犬のことを自分のテリトリーに入ってきた敵と捉えることもあるでしょう。

ただ、犬猫の性格や迎え入れ方によっては、問題なく生活することも可能です。実際に筆者は成猫がいる状況で成犬を迎えましたが、性格がマッチしたことで仲良く生活してくれています。

先住犬がいて猫を迎える場合

先住犬がいて猫を迎える場合は、比較的仲良くなりやすいといわれています。犬は集団で生活する動物であるため、猫が来た場合でも迎え入れる傾向にあります。

特に、性格が温和な犬の場合は猫と仲良くなる可能性が高いでしょう。ただ、犬は飼主に懐く特性があるため、猫に構いすぎるとストレスになる可能性がある点には注意が必要です。

相性・迎え入れ方によっては犬と猫の多頭飼いは可能!

犬と猫は似ていると思われがちですが、実際は特性に違いがあります。迎えるタイミングやお互いの性格によっては仲良く共存することも可能です。

一方で、SNSでよく見かけるようなお互いにべったりくっつくほど、仲良くならない場合があることも理解しておきましょう

その場合は犬と猫、お互いの性格を尊重して、快適に暮らせるようにサポートすることが大切です。

 

以下の記事では、ペットに安全・危険な花を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。