まとめ
  • 猫のブラッシングは、短毛種は週2~3回、長毛種は毎日! 
  • 描種や被毛のタイプに合わせたブラシを用意しよう
  • ブラッシングのやりすぎは、毛ヅヤの悪化や抜け毛の原因に

日々の猫のお世話で欠かせない習慣の一つが、被毛をケアするブラッシングです。今回は、猫のブラッシングの頻度や抜け毛対策を紹介します。猫にとって負担の少ない頻度・方法を知り、癒しのブラッシングタイムを楽しみましょう。

グルーミングだけじゃ足りない?猫のブラッシングをおこなうメリット

ここでは、猫のブラッシングをおこなうメリットを紹介します。

猫は犬とは異なり、自分で体を舐めるグルーミングの習性を持っています。しかしグルーミングだけでは、さまざまなリスクをケアしきれない可能性があるのです。

毛玉や絡まりを予防・ケアできる

猫のブラッシングを習慣化することで、毛玉の絡まりを予防・ケアできます。グルーミングだけでは、皮膚に近い部分の毛玉をほぐせない場合があります。根元までしっかりブラッシングすることで、猫の舌では届きにくい場所もとかせます。

毛のツヤが良くなり見栄えも美しくなる

毛ヅヤが良くなり見栄えが美しくなることも、猫をブラッシングするメリットです。同じ猫でも、毎日ブラッシングをする子・しない子では、別の猫のような見た目の違いが生まれます。

短毛猫はツヤツヤに、長毛猫はフワフワに被毛の様子で、日々どれだけ手間をかけてあげているかがわかりますよ。

清潔が保たれ、皮膚病を予防できる

猫のブラッシングには、皮膚病を予防するメリットもあります。

ブラッシングの目的は被毛のケアだけではなく、汚れやノミ・ダニの除去も含まれます。日々のブラッシングで被毛が清潔に保たれると、皮膚病のリスクを軽減できるだけではなく、疾患の早期発見にもつながるでしょう。

猫とのスキンシップになる

猫とのスキンシップが習慣化されることも、ブラッシングのメリットです。ブラッシングを通して人間にさわられる環境に慣れさせておくと、歯ブラシ・耳掃除・通院・爪切りなど、スキンシップを必要とするさまざまなシーンで役立ちます

毛の長さによって異なる!猫の適切なブラッシング頻度

ここでは、猫にとって適切なブラッシング頻度を紹介します。ブラッシングが苦手な子は、最初はブラシを体に軽く当てたり、手ぐしでとかしてあげたりなどから始め、少しずつ理想的な頻度に近づけてみてください。

短毛種は週に2~3回

アメリカンショートヘアやアビシニアンなどの短毛種は、週に2~3回のブラッシングが効果的とされています。短毛種は、長毛種と比べて静電気に敏感に反応しやすいため、静電気が起こりにくい素材のブラシを使うのがポイントです。

長毛種はほぼ毎日

ペルシャやメインクーンなどの長毛種は、ほぼ毎日のブラッシングが必要です。1日1~2回、全体的にブラッシングをおこないましょう。とくに脇の下や耳の後ろ、顎の下などは毛玉ができやすいため、ブラッシングの度にチェックしてあげてください。

猫のブラッシングをやりすぎるとどうなる?

ここでは、猫のブラッシングのやりすぎによるリスクを紹介します。ブラッシングは、やればやるほど良いというわけではありません。過度なブラッシングによる弊害を理解したうえで、適切な頻度で被毛をケアしていきましょう。

毛が抜けすぎてスカスカになってしまう

猫のブラッシングをやりすぎると、一部分だけ毛が抜けてしまいます。その結果、抜けた部分だけがスカスカになり、見た目のバランスが悪くなってしまいます。また抜けた部分を猫が気にして舐めてしまうと、さらなる抜け毛が誘発される可能性もあるでしょう。

毛並みや毛のツヤが悪くなってしまう

過度なブラッシングは、毛並みや毛ヅヤの悪化を招いてしまいます。たとえば全体的なボリュームが減ってしまったり、パサパサした印象になってしまったり。ブラッシングは一度に長時間おこなわず、定期的な短時間のケアを心がけましょう。

猫がブラッシング嫌いになってしまう

ブラッシングをやりすぎると、猫がブラッシングの習慣を嫌ってしまう可能性があります。とくに毛が抜ける痛みやブラシ自体の痛みを感じた猫は、飼主がブラシを持つだけで逃げてしまうことも。ブラッシングは、猫が気持ちよさを感じられる程度までに留めましょう。

描種ごとに使い分けよう!猫用ブラシの種類

ここでは、猫用ブラシの種類について紹介します。猫用ブラシは、ラバー・ピン・スリッカー・コームの4タイプに大別されます。描種や被毛のボリュームによって使い分け、常に美しく艶やかな状態を目指しましょう。

ラバーブラシ|短毛種におすすめ!

ラバーブラシは、ゴムやシリコンなどで作られたブラシです。先端が柔らかい素材でできているため、皮膚にブラシがふれやすい短毛種のブラッシングに適しています。とくにゴム製は弾力性に優れており、抜け毛だけを取り除きやすいためおすすめです。

▼おすすめラバーブラシ

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ピンブラシ|毎日のお手入れに

ピンブラシは、あらゆる被毛タイプの猫に使える汎用性の高いブラシです。ブラシの先端に丸いピンがついているため、猫の皮膚を傷つけません。オーソドックスなタイプのブラシであるため、サイズや持ち手のデザインが豊富な点も魅力です。

▼おすすめピンブラシ

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スリッカーブラシ|毛玉ケアに便利

スリッカーブラシは、抜け毛が多い換毛期に役立つブラシです。細いブラシが被毛の奥まで入り込み、絡まった毛玉や毛束をほぐすためにも役立ちます。余分なアンダーコートも取り除けるため、とくに長毛猫を飼育する際は常備しておきたいタイプです。

▼おすすめスリッカーブラシ

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コーム|根元までしっかりとかせる!

コームブラシは、毛玉ほぐしにも毛ヅヤ出しにも使えるブラシです。ブラッシングの最後に使うことで、全体的にまとまりのある仕上がりになります。耳の根元や脇の下など、細い毛が絡まりやすい部分のケアにも適した形状です。

▼おすすめコームブラシ

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ブラッシング以外にも!猫の抜け毛対策

ここでは、ブラッシング以外にもできる猫の抜け毛対策を紹介します。日常的に被毛ケアを取り入れることで、飼主にとっても猫にとっても快適な生活につながります。猫の性格や描種の特徴に合わせて、適した対策を導入してみましょう。

シャンプーやシャンプーシートを活用

日常的にシャンプーをおこなうことで、猫の抜け毛をある程度ケアできます。猫のシャンプーは月に1回程度で十分とされていますが、難しい場合はシャンプーシートを活用しましょう。シートで体を拭いてあげるだけでも、想像以上の抜け毛が取れて驚きますよ。

以下の記事では、猫におすすめのシャンプーグッズを紹介しています。愛猫のお気に入りのシャンプーグッズを見つけられていない人は、ぜひチェックしてみてください。

長毛種はサマーカットも効果的

長毛種の猫の抜け毛対策では、サマーカットも効果的です。カット時に抜け毛や毛玉をリセットできるため、その後の美しい被毛につながります。ただしサマーカットでは、毛並みが綺麗に戻らないリスクや、猫のストレスの原因になる可能性にも留意しましょう。

以下の記事では、猫のサマーカットをおこなうメリットや注意点を解説しています。とくに初めてのサマーカットに挑戦する人は、ぜひ参考にしてください。

毛の長さによって、ブラッシングの頻度やアイテムを調整しよう!

今回は、猫の適切なブラッシング頻度や抜け毛対策を紹介しました。

ブラッシングは被毛のケアになるだけではなく、飼主と猫との大切なスキンシップタイムでもあります。猫がブラッシングを自分からおねだりしたくなるような、相性の良いブラシを探してみてくださいね!