まとめ
    • 大きさはさまざまで小さい種類は体長15cmほど
    • オスには喉袋があり鳴き声が2km先まで届く
    • フクロウの値段の相場は20〜40万円
    • 愛玩動物ではないため「懐く」より「慣れる」

近年フクロウカフェの増加やペットショップでフクロウを見かける機会が増えています。ペットとしての人気が高まっているフクロウ。ぬいぐるみのような可愛らしいフクロウや大型で迫力のあるフクロウもいます。

この記事では、フクロウのペットとして人気の種類や値段、飼い方などを解説します。それぞれの特徴や飼う際の注意点も紹介するので、フクロウをペットにしたい人はぜひ参考にしてください。

ペットにできる?フクロウの生態について

フクロウは動物の肉を食べる鳥類「猛禽類」です。鋭い爪とクチバシを持っています。フクロウのほとんどが夜行性です。

フクロウの大きさ

フクロウの大きさは小型・中型・大型とサイズが分かれています。最小のフクロウは「アカスズメフクロウ」で体長は約15cmです。最大のフクロウは「シマフクロウ」で体長は約70cmあり、翼を広げると2mにもなるといいます。

フクロウの鳴き声

フクロウの種類や気分、性別によって鳴き方が変わります。夜行性のため夜中に鳴くことが多く、威嚇や餌が欲しい場合で鳴き方が異なるのも特徴です。

フクロウのオスには「喉袋」という器官がついており、声の大きさが調節できます。そのため、オスの鳴き声は2km先まで届くのです。

ペットとして人気のあるフクロウの種類

フクロウは、全世界に200種を超える仲間がいるといわれています。そのなかでもペットとして人気のあるフクロウを5種類ピックアップしました。ぜひそれぞれのフクロウの魅力をチェックしてみてください。

コキンメフクロウ

コキンメフクロウは、小型で体長20〜25cmほどです。全体的に丸みを帯びたかわいらしい見た目をしています。しかし、性格は臆病で警戒心が強いため、ヒトに慣れるには時間がかかります。完全な夜行性ではなく、日中も活発によく動き回るのも特徴です。

コノハズク

コノハズクは、ぬいぐるみのような大きく愛らしい瞳をもちます。耳のように見える羽毛「羽角(うかく)」があるのも特徴です。また、コノハズクは体長20〜25cmと小型で、ペットとして飼育環境を整えやすいといえるでしょう。

メンフクロウ

メンフクロウは中型種で体長35〜40cmほどです。おっとりした穏やかな性格をしています。メンフクロウという名前のとおり、お面を被ったような独特な顔つきが特徴です。

この顔の白い部分は「顔盤(がんばん)」といいます。アンテナのような役割を果たし、情報収集が得意です。

ベンガルワシミミズク

ベンガルワシミミズクは大型種に分類され、体長50〜60cmに成長します。そのため広い飼育スペースが必要です。明るく、ヒトに慣れやすい性格をしています。耳のように見える羽角がよく目立ち、大型種ならではの迫力ある見た目が特徴です。

シロフクロウ

シロフクロウは、大型種で55〜70cmほどに成長します。オスとメスで羽の色が異なり、オスは全身が白いのに対し、メスは褐色の斑があります。ヒトに慣れにくく、気が強い性格です。映画ハリー・ポッターシリーズで主人公が飼っていたフクロウでもあります。

フクロウの値段

フクロウの値段の相場は20〜40万円です。比較的値段が安いフクロウは、メンフクロウ。10万円前後で購入できます。しかし、メンフクロウのなかでもスーパーホワイト(アルビノメンフクロウ)は希少であるため、値段が50万円ほどします。

フクロウの飼い方

フクロウをペットとして飼うためには、エサや飼育環境の知識が必要です。フクロウが食べるものや飼育環境を理解して、大切なペットのために必要な環境を整えてあげましょう

フクロウのエサ

フクロウは、生肉を主食とするためヒヨコ・マウス・ウズラなどをエサとして与えます。ほかにも、昆虫やワーム類も食べます。フクロウの飼育は、生き物の死骸に抵抗のある人にとっては難しいでしょう。

フクロウの飼育環境

フクロウの種類によって、サイズや生息地が異なるため飼育環境も変わります。フクロウの大きさに応じて飼育スペースを確保する必要があります。また、極寒の地域に生息するフクロウは、冬場でも室内温度が上がり過ぎないよう徹底した温度管理が必要です。

フクロウには夜行性の種類が多いため、夜に活動が活発になります。そのため、深夜の鳴き声が近所迷惑にならないよう、防音ケージや防音カーテンなどで対策しましょう。

爪やクチバシのお手入れ

フクロウは鋭い爪とクチバシを持ちます。飼育下では伸びてしまうため、定期的なお手入れが必要です。クチバシが伸びすぎるとエサがうまく食べられなくなってしまいます。

爪切りややすりを使ってケアしてあげましょう。猛禽類を診てくれる動物病院でお願いすると安心です。

フクロウをペットにする際の注意点

フクロウを飼う際には、いくつかの注意点があります。

フクロウには、犬や猫などの愛玩動物とは違った特性があります。ペットとして迎える場合は、見た目の可愛さだけでは決めずによく理解したうえで飼うようにしましょう。

フクロウは愛玩動物ではない

ヒトにべた慣れするフクロウは、ごく稀です。フクロウは愛玩動物ではないため、ヒトに「懐く」というより「慣れる」という表現が正しいでしょう。飼育下において、フクロウがヒトを意図的に襲うことはありません。

しかし、フクロウを怒らせてしまった場合は攻撃される可能性もあります。比較的温厚と言われる種類であっても、神経質な性格のフクロウもいるため注意が必要です。

子どもやほかのペットとの同居は難しい

小さな子どもは、ペットに対する力の加減が難しく、フクロウを怒らせてしまう可能性があります。フクロウが怒って攻撃すればお子さんがケガをすることも考えられます。

ほかのペットとの同居も難しいでしょう。野生の動物に近いフクロウを飼育する場合は、ほかのペットをエサと認識してしまうかもしれません。

フクロウを診察してくれる動物病院の確認

フクロウを診てくれる動物病院は限られるため、事前にかかりつけの獣医師を見つけておく必要があります。フクロウも生き物なので、いつ病気やケガに見舞われるか予測不能です。緊急で移動が必要な場合に備えて、移動用のキャリーケースも準備しておくと安心でしょう。

フクロウを理解してからペットにしよう

フクロウには、可愛らしくぬいぐるみのような見た目のものもいます。しかし、動物の肉を食べる猛禽類で、鋭い爪やクチバシをもつような一面もある動物です。また、種類によって大きさや特徴が異なります

ペットとして人気のあるフクロウを紹介しましたが、実際に飼う場合は、フクロウについて十分理解したうえで飼うようにしましょう。

 

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