まとめ
  • 全国で続々と動物の赤ちゃん情報更新中!
  • 今だけしか見られない赤ちゃんアニマルに会いに行こう
  • 来園時はルールを確認し、赤ちゃんを怖がらせないように注意しよう

今年も、全国の動物園で続々と赤ちゃんが出産されました!今回は、2023年秋に公開される・されている、動物の赤ちゃんの情報を紹介します。

人間と同じように、動物の赤ちゃん時代はあっという間に過ぎ去ってしまうものです。「いつか見に行こう」と思っている人は、まさに今がチャンスです!愛らしい親子の姿を見るために、気になる動物園に足を運んでみましょう。

※掲載の内容は取材時点(2023年10月)の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、お出かけの際は事前に各施設へ確認してください。

北海道初のゾウの仔【札幌市円山動物園・北海道】

北海道の札幌市円山動物園では、ゾウの仔が生まれたばかり!8月に生まれた赤ちゃんを見るために、連日多くの来園客で賑わっています。大きな動物の代名詞でもあるゾウですが、お母さんゾウと並んで歩く姿は非常に小さく可愛らしいんです!

8月19日生まれのアジアゾウの仔

出生時の体重:推定110kg (お母さんの体重:3,080kg)

円山動物園のゾウの仔は8月19日に生まれました。9月7日の計測時点で、すでに体重が170kgを超えています。9月15日から一般公開が始まっており、混雑具合によっては入場規制が敷かれる場合もあります。

ゾウと人が同じエリアに入らず飼育管理する「準間接飼育」によるゾウの出産は日本初の快挙であり、全国の動物園ファンから注目を集めています。

アジアゾウってこんな動物

アジアゾウは、哺乳綱長鼻目ゾウ科アジアゾウ属に分類される動物です。体長は平均5.5~6.5m、体重は平均2,700~5,400kgにもなります。

おもに森林に生息しており、主食は草や木の枝、果実などです。妊娠期間は平均615~668日と長く、出産後は2年の授乳期間があります。

愛称が決定!ユキヒョウの赤ちゃん【いしかわ動物園・石川県】

石川県のいしかわ動物園では、ユキヒョウの女の子が生まれ9月9日~10月9日まで行なっていた愛称募集の投票により、ユキヒョウ赤ちゃんの愛称がドイツ語で、父親のスカイの「空」を意味している「ヒメル」に決定しました!

3月31日生まれのユキヒョウの赤ちゃん

出生からおよそ3週間後の体重:1,560g

いしかわ動物園のユキヒョウの赤ちゃんは、3月31日に生まれて10月に一般公開が始まりました。愛称も決まり、現在もすくすくと成長中です。

体長(頭から尾の付け根まで)は約31cm、尾の長さは約21cm。あどけない姿ながらも、大人顔負けの凛々しい表情を見せてくれることもあります。

ユキヒョウってこんな動物

ユキヒョウは、哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される動物です。体長は平均86~125㎝、体重は平均21~55kgです。特徴的な長い尾は、体に巻き付けて寒さから身を守ったり、斜面でバランスを保ったりするために役立ちます。

標高の高い岩場や草原、樹高の低い針葉樹林などに生息し、大型の有蹄類(哺乳類のうち蹄を持つグループ)を主食にします。妊娠期間は90~150日で、授乳期間は2~3ヶ月です。赤ちゃんは生後2ヶ月頃から固形物を食べられるようになります。

10月24日(火)から一般公開!レッサーパンダの赤ちゃん【日本平動物園・静岡県】

静岡県の日本平動物園では、動物園の人気者・レッサーパンダの赤ちゃんが生まれました!レッサーパンダは絶滅危惧種に指定されており、新しく授かった貴重な命の誕生に注目が集まっています。

7月9日生まれのレッサーパンダの赤ちゃん

出生9日後の体重:225g

日本平動物園で生まれたレッサーパンダの赤ちゃんは、7月9日生まれのふたごの女の子です。残念ながら1頭は7月25日に肺炎で亡くなってしまいましたが、もう1頭の赤ちゃんは順調に成長中です。

一般公開は10月24日(火)から行われています。日本平動物園でレッサーパンダの赤ちゃんが誕生するのは2年ぶりで、名前はまだ未定です。どのような名前になるのか楽しみですね!

レッサーパンダってこんな動物

レッサーパンダは、食肉目レッサーパンダ科に分類される動物です。体長は平均50~64㎝、体重は平均3~6kgで、標高1,500~4,800mの温帯や亜熱帯に生息しています。主食はタケで、野生下では果物や小鳥、卵、昆虫なども食べているそうです。

森林伐採やウシなどの放牧により生息地が破壊されているだけでなく、密猟も行われており、人間の影響で個体数が減少しています。

とっても仲良し!カピバラのふたごの赤ちゃん【アニタッチイオンモール土浦・茨城県】

茨城県のアニタッチイオンモール土浦では、カピバラのふたごの赤ちゃんが生まれました。アニタッチイオンモール土浦でのカピバラの赤ちゃん誕生は、今回が初めての出来事です。まだ生後3ヶ月程度ですが、赤ちゃんの体調次第で見学が可能です。

8月18日生まれのカピバラの赤ちゃん

出生時体重:ゆきみ(メス)約2.4kg、だいふく(オス)約2.2kg (お母さんの体重:約40kg)

現在の様子は、お客様からおやつをもらったり、2頭でじゃれあって遊んだりしています。お母さんの後ろをちょこちょことついて歩く姿はとても微笑ましいです。
アニタッチイオンモール土浦は、動物とのふれあいが楽しめる屋内型ふれあい動物園です。ぜひ、かわいい赤ちゃんたちに会いに行ってみてくださいね!

カピバラってこんな動物

カピバラは、テンジクネズミ科カピバラ属に分類される動物です。温暖な水辺に生息しており、水中や水辺に生えるイネ科の植物を主食にします。体長は平均106~134㎝、体重は約35kg~70kgで、齧歯類の中で最大級のサイズを誇ります。
妊娠期間は約150日で、赤ちゃんは生後すぐに動き出し、母親と群れの仲間たちの庇護のもと母乳だけでなく2~3日で自力採食を始めます。赤ちゃんと同じ群れに属するメスの個体は、母親ではなくても赤ちゃんに授乳を行うのだとか。仲間同士で支え合いながら生活する姿には、群れの絆を感じさせます。

カピバラに興味を持ったらこちらも。カピバラの意外な一面も紹介しています!
【あわせて読む】

カピバラののんびりした外見に隠された“意外な一面”とは!?【飼育スタッフの内緒話】

コツメカワウソの赤ちゃん【周南市徳山動物園・山口県】

山口県の周南市徳山動物園では、コツメカワウソの4つ子の赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんの一般公開は11月を予定しており、現在は周南市徳山動物園のSNSで成長の様子を楽しめます。

9月11日生まれの4つ子のコツメカワウソの赤ちゃん

出生1週間後の体重:120g・162g・135g・148g (お母さんの体重:およそ3〜3.5kg)

周南市徳山動物園で9月11日に生まれたコツメカワウソは5匹(うち1匹は死産)。通常の飼育下におけるコツメカワウソの出産は、母親を隔離して行います。しかし今回は、コツメカワウソの家族を含めた「立ち合い出産」に成功しました。

子育ても家族みんなで協力し合いながら行っているとのことです。母親と父親、そしてお兄ちゃんやお姉ちゃんのコツメカワウソたちに見守られながら、赤ちゃんたちは元気に成長中です。カワウソファミリーが集合した姿を見るのが楽しみですね!

コツメカワウソってこんな動物

コツメカワウソは、哺乳綱食肉目イタチ科ツメナシカワウソ属に分類される動物です。河川や沼地、海岸などに生息しており、甲殻類・貝類・魚類・昆虫などを主食にします。長い爪や水かきは、泳ぐときだけではなく泥や石の下を掘るときにも役立ちます。

妊娠期間は60~64日で、授乳期間は2~3ヶ月です。赤ちゃんが一人前になるまでは、夫婦や家族で協力しながら子育てを行います

秋本番!今だけの赤ちゃんアニマルに会いに行こう

今回は、秋に公開される・されている動物の赤ちゃんたちを紹介しました。どの動物もあどけない姿で、胸がキュンとしてしまいますよね。

赤ちゃんの時期は人間に警戒心を抱きやすく、施設に特別なルールが敷かれている場合もあります。来園前に施設のホームページやSNSをチェックし、赤ちゃんアニマルの楽しみ方を確認しておきましょう。