この記事は2024年7月時点の内容です。

まとめ
  • 猫用トイレのタイプはさまざま。猫の性格や体格によって選ぼう
  • 飼主のライフスタイルもトイレ選びの指針になる
  • 気に入らないトイレでは、粗相や飲水拒否などの問題が発生する可能性が


猫と暮らすのに欠かせないアイテムの一つが、猫用トイレです。家庭で暮らす猫は室内飼育が原則のため、人間と同じように猫にも専用のトイレを設置する必要があります。

とくに初めて猫を飼う人は「トイレの種類が多くて、どれを選べばいいのかわからない」と悩むことも多いのではないでしょうか。

今回は、猫のトイレのために必要なアイテムや、おすすめの猫用トイレを紹介します。適切なトイレの設置は猫のストレスケアにもつながります。トイレごとの特徴を学び、愛猫にピッタリの商品を選びましょう。

猫のトイレに必須の3つアイテム

猫のトイレに必要なアイテムは、おもに以下の3つです。

  • 猫用トイレ本体
  • 猫砂
  • トイレシート

猫は砂漠をルーツに持ち、単独生活を行う生き物です。排泄物は「外敵や狩りの対象に自分の居場所を知らせてしまう要素」であるため、排泄後はすぐに砂の中に隠す習性があります。

そのため猫用のトイレでは、おもに「砂タイプ=猫砂」を取り入れます。猫用のトイレシートは、犬のように直接排泄を受け止めるためではなく、猫砂に排泄された便や尿の臭いを吸収したり、家を臭いや汚れから守ったりするために使われるのです。

個体差があるため一概にはいえませんが、なかには犬のようにシートへの排泄を好む猫もいます。シートへの排泄は、排泄物を観察するためにも役立ちます。猫の性格や状態に合わせ、適切なトイレ環境をつくっていきましょう

猫トイレ・猫砂の選び方

ここでは、猫用のトイレや猫砂を選ぶ際のポイントを紹介します。猫用トイレは、以下の要素を照らし合わせながら選択していきます。

  • 猫の性格・性質
  • 猫の飼育頭数
  • 猫の健康状態
  • 猫の年齢

不安があれば、一旦は猫砂+トイレのセットを用意しつつ、獣医師に相談しながらより適切なタイプを探していきましょう

猫トイレの種類と選び方

猫のトイレを選ぶ際は、体調の1.5倍以上の大きさを選びます。なぜなら猫が排泄する際には、砂の臭いを嗅いだうえで掘り、排泄後に砂をかける必要があるからです。一連の行動のためには、ゆとりのある空間が求められます。

また体が小さい子猫や関節が弱っている猫の場合は、段差が浅いものを選ぶ必要があります。ただし段差が高いトイレでも、後からスロープを装着することで使いやすくなるケースもあるでしょう。

猫砂の種類と選び方

猫砂には、おもに以下のタイプが存在しています。

  • 鉱物……凝固性が高く固まりやすい。粉が舞い上がりやすい
  • 木製……燃えるゴミに出せ、自然な香りで消臭可能。凝固性が低い
  • 紙製……軽くて吸水性が高い。周りに飛び散りやすい
  • おから……吸水性が高く、家庭ごみに出せる。開封時に虫が寄ってきやすい
  • シリカゲル……脱臭効果が高い。吸水性はなく、猫の足の裏に貼り付きやすい

またトイレ(おもに自動トイレ)によっては、専用の猫砂が販売されている場合もあります。使用するトイレや猫の性質によって、適した猫砂を選びましょう。

※猫砂の捨て方は、お住まいの自治体のルールを確認してください。

【種類別】おすすめの猫トイレ3選

ここでは、おすすめの猫用トイレを紹介します。猫用トイレのおもなタイプは、以下の3つです。

  • ノーマルタイプ
  • システムタイプ
  • 自動タイプ

体調や年齢によって、同じ猫でも途中から異なるタイプに切り替える必要があります。体のサイズ感や体型とも相談しながら、適した商品を見つけましょう。

【ノーマルトイレ】

ノーマルトイレは、最も一般的に普及しているタイプです。平べったいバケツのような構造をしており、子猫から老描までまんべんなく使用可能です。ノーマルトイレは、オープンタイプとカバータイプにさらに細分化されます。

オープンタイプ

オープンタイプは、ノーマルトイレの壁が付いていないデザインです。価格がリーズナブルで購入しやすく、収納もしやすい点が魅力です。基本的には猫砂のみを入れて使うため、シートは必要ありません。

排泄をしている猫の姿が確認でき、排泄物の形や臭いもチェックしやすいため、体調不良のサインに気づきやすくなっています。ただし部屋に臭いが広まりやすく、トイレの周囲に猫砂が落ちやすい点がデメリットです。

▼おすすめオープンタイプ

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カバータイプ

カバータイプは、ノーマルタイプに壁や屋根がデザインされています。「周りから視線を感じると排泄しにくい」と感じる猫でも、一定のプライバシーが守られたカバータイプであれば安心といえます。

オープンタイプと比べて臭いが広まりにくいですが、排泄物を隠されるとすぐに確認ができない点がデメリットです。壁があるため猫砂が飛び散りにくく、部屋が汚れにくい点も魅力といえるでしょう。

▼おすすめカバータイプ

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【システムトイレ】

システムトイレは、上段にすのこ、下段に引き出し型のトレーが付いているデザインです。すのこには猫砂、トレーにはトイレシートを設置して使用します。システムトイレ用の猫砂は、水分で固まらないことが特徴です。

そのため尿だけがシートに流れ、便は猫砂に残ります。シートの交換は1匹あたり週に1回程度で、日々のお世話は便のみになります。毎日のお掃除を楽にしたい人や、猫のお留守番が多い家庭におすすめのタイプといえるでしょう。

▼おすすめシステムトイレ

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【自動トイレ】

自動トイレは、猫が排泄すると自動で掃除してくれるタイプです。いつでも清潔な状態を保てるため、綺麗好きの猫でも安心して活用できます。機種によっては、外出先からアプリで操作できたり、トイレ回数のレポートを記録してくれたりする商品も販売されています。

ただし自動トイレは、使用できる猫砂のタイプが限られている点に注意しましょう。とくに凝固力が低い砂は使えないケースが多いようです。また他のタイプと比べて、定期的なメンテナンスが必要になります。

▼おすすめ自動トイレ

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気に入らない猫トイレを使い続けるとどうなる?

猫が気に入らないトイレを使い続けていると、以下のような問題が発生します。

  • 精神的なストレスを抱える
  • トイレ以外の場所に粗相をする
  • トイレを我慢してしまう

とくに清潔な環境を用意しているのにもかかわらず、粗相のような問題行動が見られたり、トイレに近づいた後に排泄をせずに立ち去ったりする場合は要注意です。人間と同様に、排泄の我慢は疾患やさらなるストレスにつながります。

また気に入らないトイレでは、体の一部分しかトイレに入らなかったり、排泄後に走って逃げたりなどのサインが見られます。人間から見たときには適したサイズ感でも、猫にとっては空間が足りずに圧迫感を抱いている可能性もあるでしょう。

トイレが気に入らないと、尿の回数を減らすために飲水量が減ってしまうリスクも生じます。水分不足は多くの疾患や体調不良の原因に直結するため、すぐにトイレのタイプを変更する必要があります。

愛猫が気に入るトイレを探してみよう!

今回は、猫用トイレの種類を紹介しました。トイレは毎日の営みだからこそ、猫もお気に入りの商品を使いたいものです。

「ノーマルトイレは安くて気軽だが汚れやすい」「自動トイレは清潔に使えるが高級でメンテナンスが必要」など、タイプごとにメリット・デメリットがそれぞれ存在しています。

またトイレの選択では、飼主のライフスタイルも重要な要素です。お世話の仕方によっては、ノーマルトイレでも十分に性能を発揮してくれる可能性もあります。猫の好みやライフスタイルなどと照らし合わせ、愛猫が気に入るトイレを探してみましょう。