この記事は2024年7月時点の内容です。

まとめ
  • エキゾチックアニマルとは、犬や猫以外のペット全般を指す
  • 犬や猫よりも脱走防止や室温調整の必要がある
  • フェレット、モルモットペット、モモンガ、ハリネズミ、ヒョウモントカゲモドキなどをおすすめとして紹介

エキゾチックアニマルは、哺乳類や爬虫類などの種族を超えて親しまれているペットです。今回はエキゾチックアニマルを飼育する際のポイントや、おすすめのエキゾチックアニマルをご紹介します!

エキゾチックアニマルとは?

エキゾチックアニマルとは、一般的に犬や猫以外のペットを指します。もともとは獣医師やペット業者の間で使われる専門用語でしたが、近年のエキゾチックアニマル人気の影響で、一般的な認知度が上がってきました。

 

エキゾチックアニマルは散歩がいらなかったり飼育における騒音が出づらかったりすることから、賃貸でも飼いやすいことが人気の理由です。また犬や猫の飼育よりも生活への時間的・経済的負担が少なく、忙しい人でも飼いやすいのが魅力といえるでしょう。

初心者でも大丈夫!エキゾチックアニマルの飼い方のポイント

ここでは、全般的なエキゾチックアニマルの飼い方のポイントをご紹介します。当然ながら、エキゾチックアニマルも犬や猫と同様に定期的なお世話が必要です。安易な気持ちで飼い始めないように、事前に飼育イメージを膨らませておきましょう。

1.もとは野生動物であると認識する

エキゾチックアニマルは、野生動物からペットとして繁殖された生き物たちです。ペットとしてのブリーディング(繁殖・品種改良)の歴史は犬や猫よりも浅く、体質・性質ともに品種改良の途中にいます。

 

そのため人間に慣れづらい個体も珍しくなく、しつけが入りづらい可能性があります。しかし、垣間見える野性味や動物特有の習性・仕草などもエキゾチックアニマルの魅力です。犬や猫のように比較的簡単に懐くとは限らない、と覚えておきましょう。

2.種類ごとに飼育方法や必要な道具が大きく変わる

犬や猫以外のペットを一言でエキゾチックアニマルとまとめていますが、その種類の幅はとても広いものです。ウサギやハムスターなどの小型哺乳類から鳥類・カメ・トカゲなどの爬虫類もエキゾチックアニマルに含まれます。

 

飼育する生き物によって飼育方法や必要な道具・かかる費用・必要なスペース・生活で注意すべき点などがまったく違います。自分がどのような生き物を飼いたいのか・飼えるのかを、事前に明確にしておくことが大切です。

3.犬や猫よりも脱走防止や室温調整の必要性が高い

犬や猫の場合は、窓やドアを閉めたりリードや首輪が外れないように注意したりすれば、基本的に脱走の危険はありませんよね。しかしエキゾチックアニマルは、ケージのわずかな隙間から容易に抜け出せる生き物が多いものです。

 

また生き物によっては、哺乳類以上に湿度や温度の管理が必要な場合も。ペット初心者の方はもちろん、過去に犬や猫を飼育した経験がある人こそ「エキゾチックアニマルの飼育ポイントは犬や猫とは違う」と覚えておきましょう。

エキゾチックアニマルを飼う時の注意点は?

ここでは、エキゾチックアニマルを飼育する際の注意点をご紹介します。犬や猫などのペットを飼い慣れている人でも、エキゾチックアニマルの飼育は別物であると認識しましょう。

1.犬や猫よりも情報が少ない

日本の一大ペット産業である犬や猫と比べると、エキゾチックアニマルの飼育者は少ないという事実があります。飼育に関する情報が少なく、参考となる書籍やサイトの数も犬や猫に比べるとかなり少ないのが実情です。

 

そのため、エキゾチックアニマルを飼おうと思ってもノウハウなどの情報が少なく「何に注意すればわからない」という状態になることも。実際に家に迎えた後に慌てないように、事前に自分で調べるリサーチ力が求められます。

2.診察してくれる獣医師が少ない

エキゾチックアニマルは、犬や猫と比べると診察してくれる獣医師が少ないことも覚えておいてください。もともと獣医学科で学ぶ動物は、犬や猫・牛・豚などが主となっています。エキゾチックアニマルについては、飼っている人が少ないので臨床例が少なく、診察経験のない医師も多い分野です。

 

ペットを飼育している限り、けがや病気は避けられないものです。エキゾチックアニマルを家族に迎える際は、自宅から通える範囲に診察してくれる獣医師がいるかを必ず確認しておきましょう。

3.悪質なブリーダーや業者がいる

嘆かわしいことに、エキゾチックアニマルの人気が高まるにつれて悪質なブリーダーや業者が増えているのが現状です。特にコツメカワウソをはじめとする国際取引が禁止されているペットは、国内での価格が非常に高価になるため、密輸で安く仕入れる業者が存在しています。

 

非正規ルートで仕入れられた個体は劣悪な環境で輸送されるため、もともと体が弱っていたり病気を持っていたりする可能性も。エキゾチックアニマルを迎える際は、必ず正規の販売元から購入・譲渡を行ってください。

ペットにおすすめのエキゾチックアニマルの種類5選

ここでは、ペットにおすすめのエキゾチックアニマルを5種類ご紹介します!生き物の種類によって飼育ポイントも魅力も変わるります。見た目が好みという点だけではなく、ライフスタイルと照らし合わせて無理のない飼育ができる種類を選びましょう。

1.フェレット

エキゾチックアニマルの中でも特に高い人気を誇っているのがフェレットです。見た目の愛らしさもさることながら、エキゾチックアニマルの中では比較的人間に懐きやすいことも魅力です。

 

犬や猫のように人間と共存しつつ円滑なコミュニケーションが取れます。感情表現も豊かで人間の言葉も理解してくれることからしつけやすく、初めてエキゾチックアニマルを飼う人におすすめのペットです。犬のように散歩を楽しめるのも人気の理由といえます。

 

おおよその寿命は6〜8年と言われています。4歳を過ぎると病気が増えるようなので、病気になる前の健康診断なども大切です。

2.モルモット

コロコロした体型が可愛らしいモルモットは、飼い主を自分の仲間だと認識してくれます。愛情を与えるほどモルモットも返してくれるため、長く暮らすほど愛着が湧いてくる生き物です。

 

鳴き声も小さいため集合住宅でも飼いやすく、日々のブラッシングでスキンシップを取れます。猫と同様に自分でグルーミングを行うため、毛球がおなかに溜まってしまわないように日々のケアを行ってあげましょう。

 

モルモットの寿命はおおよそ8年前後で、長生きな場合は10年ということも。体の大きさのわりに寿命が長いのが特長です。

3.モモンガ

日本で飼育されているモモンガは、大半が社交性の高いフクロモモンガという種類です。信頼関係を築きやすく、飼い主さんによく懐くことでも知られています。

 

小さい体を駆使してケージの中を飛び回る躍動感にあふれた姿は、可愛さとのギャップも相まって心をつかみます。クリクリの大きな目も印象的で、エキゾチックアニマルならではの美しい野性味を感じられるでしょう。

 

モモンガの寿命は10年程度と長いのですが、誤飲や事故での死亡も多い動物なので、飼う際にはよく飼い方を学んでからお迎えするのをおすすめします。

4.ハリネズミ

SNSやグッズとしても人気のハリネズミは、お留守番が多い家庭でも飼いやすいことが特長です。基本的に臆病な性格の個体が多いため、静かな場所で安心して暮らせる環境が必要です。

「触ると痛そう」と思うかもしれませんが、針を出すのは威嚇しているときのみです。信頼関係が築ければ、飼い主さんの手のひらの上でリラックスしてくれることも。スキンシップの取りすぎはストレスの原因になるため、ペットと良い距離感を保ちたいと思っている人におすすめです。

 

ハリネズミの寿命は4年前後で、長生きな個体でも5年程度なようです。まだわからないことの多い動物なので、飼う前に診てくれる獣医さんを探しておくといいでしょう。

 

以下の記事ではハリネズミの飼育について詳しくまとめています。あわせてチェックしてみてください。

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5.ヒョウモントカゲモドキ

レオパードゲッコー(レオパ)の名前でも知られるヒョウモントカゲモドキは、爬虫類デビューにおすすめのエキゾチックアニマルです。口角が上がっている個体が多く、普段からニンマリとしているような表情を見ていると、こちらまで笑顔になってしまいます。

 

食事はコオロギやミルワームのような活き餌が推奨されていますが、今は人気の影響を受けて専用の人工フードも充実しています。虫が苦手な人でも飼育できる環境が整っているため、食事面でも安心して一緒に暮らせるでしょう。

 

ヒョウモントカゲモドキの寿命は10〜15年と長めです。ただベビーの間は突然エサを食べなくなるなどのアクシデントも多いので、初めて飼う場合は1歳以上の個体がおすすめです。

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今回は、エキゾチックアニマルを飼育する際のポイントや注意点、おすすめのペットをご紹介しました!

犬や猫にはない野性味や存在感が魅力のエキゾチックアニマル。比較的初期費用を抑えて飼育が始められたり、臭いや音のストレスが少ないことも人気のポイントです。

 

犬や猫よりも飼いやすい傾向があるとはいえ、すべての生き物には適切な飼育方法が存在しています。飼い方や注意点を事前によく学び、できる限り不安がない状態でエキゾチックアニマルを迎え入れてあげましょう。