まとめ
    • 猫のドア開けは、重大なアクシデントにつながる可能性がある
    • いたずら防止には、人間の赤ちゃん用のグッズが役立つことも!
    • 過度ないたずらは、環境変化やストレスのサインかも
    • 猫がドアを開けたがる理由を分析し、適切な対処法を取り入れよう

猫との暮らしでは、さまざまないたずらに悩まされるものです。家具や壁での爪とぎ、思わぬ場所へのスプレー(粗相)や飛び乗り……。猫の安全を守るためには、いたずらの理由を分析したうえで適切な対処法につなげる必要があります。

なかでも、深刻な事故に直結しやすいいたずらが「ドア開け」です。今回は、猫がドアを開ける理由や、具体的な対策方法を紹介します。いたずらを防止しつつ、猫がストレスなく過ごせる環境を整えていきましょう。

猫がドアを開けるのを防ぐ9つの対策

ここでは、猫がドアを開けるのを防ぐ対策9つを紹介します。猫の性格やドアを開ける理由、間取りなどに応じて適切な対処法を取り入れていきましょう。対処法ごとのおすすめ商品も掲載していますので、ぜひ活用してください。

猫にとって心地よい居場所を増やす

猫がドアを開ける理由として、空間の居心地が悪いことがあげられます。より快適な空間に行くためにドアを開ける場合は、メインの滞在場所をより快適にするように心がけましょう。

静けさや日当たりなどが適切かを再確認することが大切です。

室温や湿度を適切に整える

猫が快適に過ごせる室温は20〜28℃、湿度は50〜60%程度といわれています。とくに体温調整が苦手な子猫や老描の場合は、室温を25℃前後に保ちましょう。冬はエアコンからの温かい空気が上に溜まりやすいため、空間に段差を設けるとよいでしょう。

ドアノブロックをつける

環境を整えても猫がドアを開けてしまう場合は、物理的にガードするドアノブロックやスライドロックをおすすめします。

レバーハンドルタイプのドア、引き戸ともにロックできる商品があるので、ぜひチェックしてください。

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ドアに鍵をつける

ドアに鍵を装着するのも、猫のいたずらを防ぐ方法の一つです。なかでも子どものいたずら防止アイテムは、ペットにも併用しやすくおすすめです。下記リンクのドアノブロックは、幅広いデザインのドアノブに対応しています。

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猫が苦手な臭いのアイテムを使う

ドアノブに近寄らせないためには、猫が苦手な臭いのアイテムを使うのも一つの手段です。ペット用のいたずら防止スプレーは、体に無害な苦味成分でペットを遠ざけます。ドアだけではなく、コードや家具へのいたずら防止にも使えるアイテムです。

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赤ちゃん・子ども向けのいたずら防止グッズを使う

ペットへの安全性を重要視したい場合は、赤ちゃん用のいたずら防止グッズを推奨します。下記のアイテムは開閉時に2つのボタンを同時に押す必要があるため、ペットは簡単には開けられません。

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ドアを開けようとしたら大きな音を出す

ドアのいたずらを防止するためには、猫にドアを開けようとしたら嫌なことが起こると覚えてもらう方法も有効です。たとえば猫がドアに触ったら、大きな音で手を叩いたり、ドライヤーや掃除機の音を出したりする方法があります。

ドアノブのタイプを変える

レバーハンドルタイプのドアノブは、猫が開けやすいデザインをしています。

握り玉タイプに交換することで、手を引っ掛けにくくなるためいたずらを防止できます。ドアストッパーやチャイルドロックグッズと併用することで、さらに高い効果を発揮できるでしょう。

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ペット用のフェンスを置く

ペット用のフェンスをドアの前に設置するのも、いたずら防止に有効な方法です。

猫は体高の5倍の高さをジャンプできるといわれているため、一般的な猫のサイズであれば170cmの高さがあれば安心です。小柄な猫であれば150cmでも足りることも。

ただし、猫によってはフェンスをよじ登る場合もあるため、より高いフェンスが必要な場合もあります。愛猫の体格や行動と照らし合わせながら決めていきましょう。

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何度も繰り返す!猫がドアを開ける理由

どんなに対策してもドアを開けてしまう賢い猫たち。ここでは、猫がドアを開けてしまう理由4つを紹介します。

  • 縄張りをパトロールしたい
  • リラックスできる場所や居心地が良い場所に行きたい
  • ドアの向こう側にあるものが気になる
  • 知的好奇心が高い・冒険好きな性格

猫がドアを開ける理由は、性格や好奇心から環境的なストレスまでさまざまです。どれほどドア開けを防止しても、根本的な原因をケアできないままでは、猫の精神的・身体的な負担は減りません。

やみくもに叱るのではなく、猫の心理や原因を分析したうえで、適切な対処法につなげていきましょう。

縄張りをパトロールしたい

猫がドアを開ける理由の一つが、縄張りのパトロールです。

すべての猫は、自分の縄張りを持っています。室内飼育の猫の場合は、家全体が自分の縄張りであると認識しています。

家全体をくまなくチェックすることで、縄張りの安全を確認するのです。

猫にとってパトロールは、縄張りが無事であるか、他の猫に縄張りを奪われていないかなどをチェックするための重要な行動です。とくにお気に入りの場所や寝床、食事場所などは念入りにパトロールする傾向にあります。

リラックスできる場所や居心地が良い場所に行きたい

猫がドアを開ける場合、今いる場所よりもリラックスできる場所や居心地が良い場所に行きたいと思っている可能性があります。とくに真夏や真冬など気温の上下が大きい季節では、より快適な場所を探すために家を探索することもあるでしょう。

特定の時期のみドアを開けたがる場合は、気温や日照時間に応じた環境変化が考えられます。部屋の温度や湿度を調整したり、日当たりの良い場所を増やしたりするなどの対策をしましょう。

ドアの向こう側にあるものが気になる

ドアの向こう側にあるものが気になる場合も、ドアを開けたがる回数が増えるでしょう。たとえばドアを開けた先におやつが入っている棚があると、自力でドアを開けようとします。

他にも、些細な物音や気になる臭いに気づいたときには、ドアの向こうの存在を確認するために開けたがるケースがあります。家族と猫との関係が良好な場合、大好きな人に会いに行こうとしている可能性もあるでしょう。

知的好奇心が旺盛・冒険好きな性格

猫にとって、知的好奇心は行動の大きな動機となります。冒険好きな性格の猫は、とくに理由がなくてもドアを開けようとします。

また甘えん坊な性格の場合は、飼主に構ってもらうためにあえて問題行動を起こす場合も。「ドアを開けようとすると飼主が来てくれる」と覚えた猫は、注目を集めようとしてドアをさわってしまうのです。

猫の心理に寄り添い、適切な対策をしよう!

今回は、猫がドアを開けてしまう理由や、おすすめの対処法を紹介しました!

猫を飼育している人にとって、愛猫のちょっとしたいたずらはご愛敬のようなものですよね。しかしドアにかかわるいたずらは、脱走や事故などの重大なアクシデントにつながります。

また家から出てしまうだけではなく、家の中で行方不明になってしまうことも。夏や冬に長時間見つけられないと、脱水や熱中症、体調不良の原因になってしまいます。

もしものことが起こる前に、早めに猫のいたずら対策を取り入れていきましょう。