まとめ
  • 日本の干支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
  • 世界にはいろいろな干支がある

干支にはさまざまな動物が登場します。ウサギや犬のような可愛くファンシーな動物から、ヘビやイノシシのような野性的な動物までさまざまですよね。自分の干支のグッズを購入したことがある人も多いでしょう。

今回は、日本と外国の干支について紹介します!実は、干支は日本だけの文化ではないのです。アジアを中心に広がっていった干支の文化や、国による違いに注目してみましょう!

十二支をちゃんと言えますか?

合計12種類の干支の名前。「子どもの頃は覚えていたけれど、今はスラスラと言えないかも……!」と不安な人も多いのではないでしょうか?ここで改めて確認してみましょう!

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

自分の干支の年が近付いてくると、デパートや神社などで動物グッズが売り出されるため親近感が湧きますよね!

十二支の考え方

十二支の考え方のルーツは中国にあります。もともと中国では、すべての物事は「陰」と「陽」に分かれると考えられていました。

またそれぞれ「木・火・土・金・水」の5種類、それぞれに陰と陽があるので計10種類の思想があり、これらの説を「十干」と呼ぶようになりました。

日本に伝承した際には、陰と陽をそれぞれ兄(え)と弟(と)に分けて考えられるようになり「干支」の呼び方のルーツになったといわれています。

十二支は12ヵ月の順番を表す呼び名で、十干と組み合わせて60通りあります。私たちが干支として親しんでいる12種類の動物は、60通りのうちの基本となる種類なのです。

干支の切り替えはお正月?節分?

干支の切り替えのタイミングは所説ありますが、一般的にはお正月といわれています。もともと12種類の月の区切りとして干支の考え方が生まれた説が有力です。

しかし時折、干支の切り替えは節分であるという説も耳にします。この説は、節分がさまざまな占いにおいて「新しい季節の始まり」を意味することから生まれたと考えられます。

さらに占いによっては、干支を部分的に切り取る思想が用いられることも。そのため一概に「元旦・節分が切り替えである」と言い切ることは難しいものです。どちらの説も肯定的に捉えた上で、自分が信じやすいスタイルを尊重するのがよいでしょう。

干支の12の動物が決められたお話

干支の動物が決められた話を、子どもの頃に聞いた人も多いでしょう。

ある日神様は動物たちに「元旦の朝、一番早く自分の元に来た者から12番目までの動物を、1年間その年の大将にしてやろう」と言いました。

牛は自分は歩くのが遅いからと一足早く出発し、一番乗りで到着。しかし実はネズミが牛の背中に乗っており、牛がゴールする直前に神様の門を通り一番になりました。

ネズミから始まる干支の順番は、神様のもとに辿り着いた動物の順番です。猫はネズミに騙され1日遅れの日付を教えられたため、今でも怒ってネズミを追いかけまわすのだそうです。

干支は日本だけの習慣?他の国にもあるの?

ここでは、外国の干支についてご紹介します。干支におけるすべてのルーツは中国だといわれていますが、国によって登場する動物が違います

どのタイミングで動物の伝わり方が変わったのか不思議ですよね。干支を通して他国の文化に触れてみましょう!

日本と同じ中国・韓国・台湾・ロシアの干支

日本と同じ動物の干支は、中国・韓国・台湾・ロシアです。古来から日本と文化的な信仰が多い中国・韓国・台湾は納得ですが、ロシアも同じなのは意外ですよね。

ロシアでは「来年の干支を身につけて新年を迎える」という独自の文化があり、クリスマスツリーにも干支の飾り付けをするそうです。サンタクロースと一緒にイノシシやヘビが飾られているのを想像すると、ユニークで楽しそうですよね!

猫の入っている十二支を使う国もある!?

日本では「干支にいない動物」の代名詞でもある猫ですが、実は世界には猫が十二支に入っている国もあるのです。例えば、チベット・タイ・ベトナム・ベラルーシ・ブルガリアなどが代表的です。猫好きな人にとっては羨ましいですよね!

この背景には所説ありますが、チベットやタイなどでは猫が国をあげて重宝している動物であることが挙げられます。王国で飼育されるほど神聖な存在である猫は、神様の物語に登場して然るべき動物なのかもしれませんね。

インドの干支にはガルーダも!?面白い世界の干支

他にも、世界には変わった干支が存在します。中でも特筆するべきはインドの干支に登場する「ガルーダ」です。ガルーダとは空想上の生き物で、炎のように輝く神鳥を指します。チベットの猫も含め、その国に馴染みが深い動物が入れ替わっているのが面白いですよね。

またトルコの干支にはヒョウやブタがいたり、竜が魚に変わっていたりなど独自の変化が見受けられます。さらに国によっては、ゾウやライオンなど日本とはかなり違った干支の内容になっていることも。

しかしほぼすべての国の干支が12種類で構成されていることは興味深いですよね。月や時間・分数・星座。干支を含めた12という数字は私たちの生活のさまざまな場所に存在し、違う国や文化、思想をつなげていることがわかります。

来年は兎年。ステップアップの一年に!

今回は動物にちなんで、日本と世界の干支について紹介しました!干支に登場する動物には、それぞれに与えられた意味があります。

きたる2023年はウサギ年。ウサギを象徴する能力は跳躍力であることから、物事の飛躍や向上といった意味が込められています。ウサギが小さな体で大きなジャンプに挑戦するように、来年は今年よりもさらにステップアップする一年にしたいですね!