まとめ
  • ウサギの最高時速は80km
  • 羽・匹・頭など、いろいろな数え方がある
  • ウサギの寿命の最年長は18年
  • ウサギを飼う際には温度変化に注意

来たる2023年!その干支となるのは……ご存知、ウサギです!毎年12月には各地で翌年の干支グッズの販売が始まりますが、ウサギは干支の中でも特に可愛いグッズが多い印象を受けます。

少し強面の人の干支がウサギだと知ると「本当は優しい人なのでは?」と思えるから不思議です!ウサギには人の心を癒す魅力があふれているのでしょう。

今回は、2023年の干支である「ウサギ」の生態や特徴などを紹介します!実際にウサギを飼育する方法や注意したいポイントなどもまとめていますので、これからウサギを迎え入れたいと思っている人はぜひ参考にしてください。

最高時速は80km!スプリンターなウサギと干支

ウサギは犬や猫に負けず劣らずの人気ペットとして愛されています。日本では干支の動物の一種としても知名度が高い動物ですよね。

ピョンピョンと跳ねる可愛らしいウサギは、いつからペットとして親しまれているのでしょうか?ここでは、日本におけるウサギの歴史や干支との関係などを紹介します。

日本にはかなり古来から生息しているウサギの歴史

もともとは、古代ローマにて食用の動物として飼育されていたウサギ。ペットとして親しまれるようになったのは16世紀頃といわれており、日本でも明治時代のウサギブームを皮切りに愛玩動物として親しまれるようになりました。

しかしウサギと人間の共生は16世紀以前にも行われています。その証拠となるのが、日本神話である古事記です。古事記には「因幡(いなば)の白兎」と呼ばれるウサギの物語が記載されています。

古事記は西暦712年(当時の日本における和銅5年)に編集されたといわれているため、日本人とウサギは1,300年以上前から同じ生活圏内で暮らしていたことがわかります。

干支「ウサギ」の持つ意味

干支に登場する12種類の動物には、それぞれに与えられた意味があります。2023年の干支であるウサギに込められた意味は「家内安全」。ウサギは本来穏やかで温厚な性格の動物であることから、平和であることが最良とされる家庭の幸せを象徴しています。

またウサギは独特の跳躍をする姿も印象的ですよね。ピョンピョン跳ねる仕草から「向上」を意味する動物としても知られています。可愛いウサギのアイテムを身につければ、2023年は飛躍と向上の一年になるかもしれません!

実はいろいろある!ウサギの数え方

ウサギの数え方は一般的には「羽(わ)」とされていますが、シチュエーションによっては「匹(ひき)」や「頭(とう)」などで数える場合があります。特に動物を大小で区分する場合は、人間よりも小さな動物であるウサギは「匹」が使われるケースが多いようです。

「頭」は人間よりも大きな動物に使われやすい数え方ですが、ショーや食用ウサギのように人間の生活に貢献している動物はウサギが対象でも使われる場合があります。

主に「羽」が使われる理由は所説あります。有力な説の一つが「獣を食べることが禁じられている僧侶が、二本足で立ち上がったウサギを鳥と見立てて食べたため」というものです。鳥を数えるときと同じように「羽」を用いることで、獣であるウサギを食べる口実にしたということですね。

昔話にもある脚の速いウサギは、時速80kmで走れる!?

「うさぎとかめ」を始めとする昔話に登場するウサギは、足の速さを取り上げたエピソードが印象的です。実は、実際のウサギもかなりの足の速さを誇ることはご存知でしょうか?

一般的なペットとして飼育されているウサギでも、足の速さは時速40~60kmもあるのだとか。中でも大型のウサギや身体能力が高い個体は、なんと時速80kmの速さで走ることもあるのだそうです!

鳥類で最も足が速いとされるダチョウの速度が時速約70kmであることから、ウサギは時に人間が到底追いつけないような速度で走ることがわかります。

時速80kmといえば、高速道路でもなければ自動車でもなかなか出せないスピードですから、ウサギの速さは自動車並みだと考えると、その凄さが想像できるのではないでしょうか。

ウサギ年にちなんで2023年からウサギを飼うなら

12年ぶりに干支の主役の役割を担うウサギは、ペット人気もありテレビや雑誌でも特集される機会が増えています。ウサギ年を機に、実際に飼育したいと思っている人も多いのではないでしょうか?

ここでは、ウサギの飼育に必要なものや飼育のポイントなどを紹介します。命に責任を持って迎え入れるためにも、終生飼育の準備をしっかりと行いましょう!

ウサギの寿命、ギネス記録は18年!

ウサギの寿命は犬や猫よりも短めで、平均7~8歳といわれています。しかし昨今では飼育環境の改善やフードの充実が影響し、10歳を超えても長生きしてくれる個体が増加傾向にあります。

一般的にウサギの世界では、5歳を超えるとシニア期だといえるでしょう。しかしギネス記録によると、なんと18歳10ヵ月まで生きたウサギがいるのだとか!人間に換算すると約122歳とのことです。

家族として迎え入れる際も、出来る限り長生きしてもらえるように飼育環境をしっかりと整えてあげましょう。

ウサギを飼うのに必要なもの

以下に、ウサギの飼育に必要なものを紹介します。

  • 飼育用ケージ
  • 給水ボトル
  • 牧草用のスタンド
  • トイレ・トイレ砂
  • フード
  • 食器
  • 牧草
  • かじり木

飼育用ケージは、引出し付きで掃除がしやすいためうさぎ専用品を用意することをおすすめします。牧草スタンドや食器などはウサギがひっくり返しやすいため、ケージに固定できるタイプがよいでしょう。

以下は、後からでも用意してあげたいアイテムです。

  • サプリメント(毛球症予防)
  • おやつ
  • かじる用の枝
  • 床材
  • ケージ内ハウス
  • 温度計
  • 保温・保冷器具

真夏や真冬などに飼育する場合は、保温や保冷器具は優先して用意してあげましょう。ケージ内にプライバシーが守られるハウスを設置することで、ウサギにとって居心地のよい空間が整います。

ウサギは温度変化に弱い動物

ウサギにとっての適切な温度は、18~24℃だといわれています。ウサギはもともと自分で地面に穴を掘り、土の中で暮らしていた動物です。そのため急激な温度変化に弱く、室内で飼育していても体調を崩してしまう可能性があります。

ウサギが元気に暮らせる温度を守るために、温度計・保温器具・保冷器具で生活エリアの環境をコントロールしてあげることが大切です。特に冬場は夜間の冷えに備え、ヒーターと合わせてケージカバーも活用してあげるとよいでしょう。

穏やかさと躍動感のギャップが可愛い!ウサギの魅力を調べてみよう

今回は、ウサギの生体や飼育方法などについて紹介しました。

ウサギは穏やかな性格をしていますが、いざとなったときの身体能力は非常に高いことが特徴です。のんびり屋さんな一面と元気いっぱいな姿のギャップが愛らしく、ウサギ好きの心をつかんで離しません。

ウサギの飼育を検討している人は、SNSで先輩飼主の投稿をぜひチェックしてみましょう。ウサギとの生活をシミュレーションしながら、人もウサギも幸せに過ごせる生活の準備を始めてください。