まとめ
  • キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターを人工的に品種改良した種類
  • 人懐っこく飼育しやすい種類
  • キンクマハムスターの体調はハムスターの中では大きめで18~19㎝
  • オスのほうが比較的温厚な性格の個体が多い

ハムスターは手軽に飼いやすい小動物の一種です。散歩がいらず騒音も少ないことから集合住宅でも飼いやすく、初めてペットを飼育する人にもおすすめな動物だといえます。

今回はそんなハムスターの中でも、特に人気が高い種類であるキンクマハムスターについて紹介します。

大柄な体とおっとりとした性格が人気のキンクマハムスター。ぜひキンクマハムスターの特徴や飼育方法を学び、周りにも魅力を広めてください!

キンクマハムスターは野生にはいない?

ここでは、キンクマハムスターの特徴や魅力を紹介します。

ハムスターの飼育経験がない人には意外かもしれませんが、ハムスターの性格は種類によって大きく変わります。犬種や描種などと同じように、種類によって特徴や付き合い方が変わるのです。

キンクマハムスターは、数あるハムスターの種類の中でも特に飼育しやすいことで知られています。その特徴や魅力にふれ、飼育イメージを広げてみましょう。

ゴールデンハムスターからの改良種

キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターを人工的に品種改良した種類です。そのため野生には存在せず、愛玩用としてのみ人間と共存しています。

日本にゴールデンハムスターが渡ってきたのは1940年頃といわれているため、改良種であるキンクマハムスターはまだ人間との歴史が浅い動物だといえるでしょう。

ゴールデンハムスターとの違いは、主に被毛のカラーです。ゴールデンハムスターとほぼ同じ体型や性格でありながら、アプリコットの被毛を持つ個体をキンクマハムスターと呼ぶことが一般的です。

キンクマハムスターの特徴とは?

キンクマハムスター独自の魅力としてあげられるのは、独特なアプリコットカラーの被毛です。通常のアプリコットカラーとサテンのような光沢を持つタイプがおり、どちらも他のハムスターにはない特有の外見だといえます。

性格はゴールデンハムスターと同様に温厚で、基本的には人懐っこく飼育しやすい種類です。ゴールデンハムスターの体長は約13~18㎝ですが、キンクマハムスターはさらに大きめで18~19㎝まで成長します。

ずんぐりとした大きな体に美しい被毛を持つキンクマハムスターは、小柄なジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどとはまた違った魅力を観せてくれます。

キンクマハムスターの魅力

キンクマハムスターはおっとりとした温和な性質を持っているだけではなく、表情豊かでユニークな姿を見せてくれることも大きな魅力です。

初めは緊張して警戒心が強くなることもありますが、スキンシップを重ねるごとにどんどん懐いてくれる個体が多い傾向にあります。オスのほうが比較的温厚な性格の個体が多いといわれています。

また頭が良く名前を覚えるため、信頼関係が構築されると飼い主さんが呼んだら振り向いてくれることも。正しくステップを踏めば誰にでも友好的な態度を示しやすい性格のため、初めてハムスターを飼育する人にもおすすめの種類です。

キンクマハムスターを飼うなら

ここでは、キンクマハムスターの飼育に必要なモノや注意点を紹介します。

ハムスターは犬や猫とは違い、独立したケージの中で一生のほとんどを過ごします。快適な飼育環境を整えることは、ハムスターの人生の幸福度を上げることに直結するといえるでしょう。

適切な環境を学び、楽しくて安心なキンクマライフに役立ててください。

キンクマハムスターに必要なグッズ

以下に、キンクマハムスターを飼育する際に必要なグッズを紹介します。

  • ケージ
  • 回し車
  • 巣箱
  • 床材
  • 水飲み
  • エサ
  • エサ入れ
  • 木材

一般的なハムスターの飼育では、トイレやトイレ用の砂を用意します。しかしキンクマハムスターはケージの四隅に排泄する習性があるため、トイレが必要ないことも珍しくありません。最初は用意しなくても構わないため、個体の性質によって必要であれば追加していきましょう。

昨今のペットショップやホームセンターでは、回し車や水飲みなどがセットになっている商品も多く販売されています。ハムスターの歯は生涯を通して生え続けるため、齧り木としての木材も導入しましょう。

床材は、牧草やウッドチップなどの保温性の高い素材が推奨されています。キンクマハムスターは他のハムスターと同様に寒さに弱いため、20℃を下回る室温の際はペット用ヒーターを用意してあげましょう。

ケージはキンクマハムスターの体に合わせ、脱走しづらいサイズを選ぶことをおすすめします。ガラス製は脱走の危険性が少ないですが、温度や湿度がこもりやすく換気が必要です。

それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、必要な場合は店員さんに相談しながらセレクトしていきましょう。

キンクマハムスターは群れないロンリーマウス!?

キンクマハムスターは温厚な性格とは裏腹に、警戒心が強くデリケートな一面も持っています。また縄張り意識も強いため、同じケージの中で多頭飼育をすることは推奨されていません

キンクマハムスターを飼っている人が新入りハムスターを飼育する場合は、別々のケージを用意しましょう。同じケージに入れてしまうと、ストレスや怪我・喧嘩・事故の原因になります。

大きな音にストレスを感じやすいため、ケージは隣同士ではなく別の空間に置くよう配慮するとよいでしょう。

飼わないとわからない!飼い主だけの特権とは

実際にキンクマハムスターを飼ってみると「頭のよさに驚いた!」という飼い主さんが多いのだとか。一般的なハムスターと違い、決まった場所以外で排泄することはほとんどありません。そのため、安全の配慮さえできれば気軽にお部屋の中をお散歩できるのだそうです!

もともと人懐っこさが魅力のキンクマハムスターですが、個体によっては1ヵ月程度で手渡しでごはんを食べてくれるようになるケースも。小さな手を一生懸命伸ばす健気な姿が見られるのは、飼い主さんだけの特権です。

またキンクマハムスターは、ペット向けハムスターの中では大型であるゴールデンハムスターよりもさらに一回り大きい傾向にあります。

そのため実際に飼育してみると、キンクマハムスターの物理的な存在感に驚く人も少なくありません。個体によっては、抱っこ時に手のひらから零れ落ちそうになるほどだそうです!

モフモフでフワフワな、存在感抜群のキンクマハムスター。家族として迎え入れたら、毎日が笑顔になりそうですね!

可愛くてかしこい!大きなのんびり屋のキンクマは魅力いっぱい

今回は、キンクマハムスターの特徴や魅力、飼育方法などを紹介しました。

キンクマハムスターは、生体価格も含めて10,000~15,000円程度あればすぐに飼育が始められるペットです。またキンクマハムスターの寿命は約2~3年といわれており、育て方によってはさらに長生きしてもらうことも可能です。

人間と比べると圧倒的に短いハムスターの一生。満足感や幸福感の高い暮らしをさせてあげるために、飼育方法をしっかりと学びキンクマハムスターとの暮らしを楽しんでください。

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