まとめ
  • アクアリウムはペットの飼育方法であり、癒しのインテリアでもある
  • 熱帯魚や水生動物の中では、同じ水槽で変えない組み合わせもある
  • 店員さんに相談しながら、ライフスタイルに合った規模で始めよう

水族館やイベント会場などで見られるアクアリウムは、生体の美しさと環境を見事に両立させていますよね。少しの予算とスペースを用意すれば、自宅でも簡単にアクアリウムを楽しめます

今回は、アクアリウムを作成するメリットや飼育初心者におすすめの熱帯魚などを紹介します。生体を安全に飼える環境を整備しつつ、アクアリウムの終わりのない魅力にふれてみましょう。

アクアリウムとは?作成するメリット

ここでは、アクアリウムの意味と作成するメリットについて紹介します。仕事や生活の疲れを癒してくれるアクアリウムは、ペットと共生する方法であるとともに、一生をかけて楽しめる趣味でもあるのです。

アクアリウムの意味を解説

アクアリウムとは、水生動物を人工的に飼育する水槽を指します。水生動物とは、川や海洋などの水域に生息する動物の総称です。魚が代表的ですが、動物プランクトンや貝類、甲殻類、遊泳動物なども含まれます。

アクアリウムでは一般的にガラス水槽が用いられ、水草や小石などを敷いて自然環境を再現します。動物の飼育だけではなく、生体を含めた環境を鑑賞することも目的です。水族館のような大型施設から個人宅に設置するものまで、アクアリウムの規模はさまざまです。

メリット1.家にいたまま楽しく魚を飼育できる

アクアリウムを活用することで、水族館に行かなくても家で楽しく魚を飼育できます。アクアリウムは魚を飼育するための手段であると同時に、自分好みの空間を創るというクリエイティブな要素を持っています。

水槽のデザインや水生動物のセレクトも、いわば自己表現の一種です。まるでものづくりをするように内装を組み上げるプロセスは、一般的なペットの飼育では得られない奥深さを感じられるでしょう。

メリット2.癒しのインテリアとして機能する

アクアリウムは、単体で癒しのインテリアとして機能します。一般的なペットの飼育場所といえば、リビングのような生活空間やケージですよね。アクアリウムでは、ライトアップや水中用のオブジェクトを用いてアーティスティックな空間を演出できます。

水槽本体だけではなく、アクアリウム内で生活する動物たちの姿もインテリアとしての役割を担います。疲れて帰ってきてもホッと安心できる空間を演出してくれるアクアリウムにはファンが多く、今も人気を拡大しています。

熱帯魚のアクアリウムを始めるために準備するものは?

アクアリウムに導入する水生生物のなかでも、初心者から上級者まで幅広く愛されているのが熱帯魚です。ここでは、熱帯魚のアクアリウムを始めるために準備するアイテムを紹介します。

必ずそろえたいアイテム

熱帯魚のアクアリウムを始める際に、必ずそろえたいアイテムは以下の5つです。

  • 水槽
  • ろ過器
  • ヒーター(サーモスタット)
  • 照明
  • 塩素中和剤

水槽は強度が高く変形しにくいガラスをおすすめしますが、軽さを重視する場合はアクリルも候補に入ります。ろ過器は、水槽内の汚れを取り除くために必須のアイテムです。

熱帯魚は25℃前後の環境で生活するため、ヒーターやサーモスタットで水温を整える必要があります。アクアリウムを彩り水草も育成できる照明や、水道水の塩素を無毒化する塩素中和剤も必ず購入しましょう。

レイアウトに使えるアイテム

アクアリウムの醍醐味といえば、水槽内のレイアウトです。以下に、アクアリウムのレイアウトに使えるおすすめアイテムを紹介します。

  • バックスクリーン
  • 流木・石
  • ガラス瓶
  • アクアリウム用オーナメント
  • ビー玉

レイアウトアイテムに人気のビー玉は、敷き詰めると魚が挟まったり水槽が汚れやすかったりなどのトラブルを誘発します。砂利や化粧砂などの底砂を敷いた後に、アクセントとして配置しましょう。

水草の育成のために必要なアイテム

水草はアクアリウムを彩るだけではなく、魚たちが住みやすい環境を作るためにも重要です。水草も他の植物と同様に光合成で育つため、アクアリウム内にも育成環境を用意しましょう。以下に、水草の育成に必要なアイテムを紹介します。

  • ライト
  • 二酸化炭素添加装置
  • 底砂
  • フィルター

水草用のライトは、据え置き型やスタンド型などさまざまなタイプがあります。アクアリウムのデザインや規模によって選択しましょう。フィルターを選ぶ際は、添加した二酸化炭素が水中に留まるように外部式をおすすめします。

同じ水槽で生活できる熱帯魚・できない熱帯魚

初心者が飼育しやすい熱帯魚の特徴は、以下の3つです。

  • 小型である
  • 体が強く、水質悪化に敏感ではない
  • 購入しやすい価格帯である

上記の条件を満たしつつも、組み合わせによってはケンカをしたりストレスを感じたりしてしまう場合があります。

ここでは、アクアリウムに入れる魚の組み合わせについて紹介します。初めて熱帯魚を飼う場合は混泳が可能な種類を選びつつ、少しずつ飼育の幅を広げていきましょう。

温和な性格で仲良く泳げる熱帯魚

以下に、性格が比較的温和で他種と混泳しやすい熱帯魚を紹介します。

  • アカヒレ
  • ネオンテトラ
  • コリドラス
  • アナバス
  • ゼブラダニオ など

なかでもテトラの仲間は性格が穏やかで、アクアリウム初心者におすすめの種類です。単体では落ち着かないこともあるため、同じ種類を5匹以上入れてあげましょう。

混泳のできない熱帯魚

魚によっては、見た目の美しさとは裏腹に混泳が難しい種類もいます。以下に、代表的な種類を紹介します。

  • エンゼルフィッシュ
  • アロワナ
  • ベタ など

熱帯魚には淡水魚と海水魚がそれぞれ存在していますが、双方を同じ水槽で飼育することはできません。同じ淡水魚同士であってもエンゼルフィッシュやアロワナは、他の小型魚や熱帯魚と混泳させると相手を捕食してしまう可能性があるため避けましょう。

また美しいヒレで人気のベタは、非常に気性が荒い性格をしています。縄張り意識が強く、同種同士だとお互いに攻撃し合ってしまうため、単体での飼育を心がけましょう。

組合せによって難しい熱帯魚

以下に、組み合わせによって飼育が難しい水生動物を紹介します。人気の種類同士が多いため、うっかり混泳させてしまわないように気をつけましょう。

  • 熱帯魚と金魚
  • ヒレの長い魚とフグ類
  • ゴンベとエビ
  • メダカと中型以上の魚
  • ザリガニと熱帯魚 など

特にザリガニは雑食で肉食傾向が強いため、他の小さな熱帯魚を捕食してしまいます。歯が鋭いフグ類は熱帯魚のヒレをかじってしまったり、金魚は熱帯魚をいじめたりすることも。飼育環境によっては混泳に成功しているパターンもありますが、初心者には難しいため避けるよう心がけましょう。

飼育方法や環境づくりを学習しながら、アクアリウムを堪能しよう

今回は、アクアリウムの意味や、初心者がアクアリウムを始める際に覚えておきたいポイントを紹介しました。

アクアリウムは手軽に始められることもメリットですが、掃除や水換えなどの定期的なケアも必要です。不安な点は店員さんに質問しつつ、ライフスタイルに合った規模でチャレンジしていきましょう。

おうちアクアリウム初心者でも飼いやすい魚をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

 

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