この記事は2024年7月時点の内容です。

まとめ
  • 寒さに強い犬種と弱い犬種がいる
  • 人間用のアイテムは犬にとって温度が高すぎる場合があるため、ペット用アイテムを使う
  • 暑さからの逃げ場として涼しい場所も用意してあげよう

短い秋が訪れると、すぐに肌寒い季節がやってきます。今回は、犬の寒さ対策をする際のポイントや、おすすめのアイテムをご紹介します!ポカポカするアイテムや工夫を取り入れて、愛犬と体も心も温まる冬を過ごしてください。

寒いのが苦手な犬種は?特徴を解説

犬には寒さに強い犬種と弱い犬種がいます。寒さに弱い犬種の特長として「短毛種であること」と「原産国が暖かい地域であること」が挙げられます。以下に特に寒さ対策が必要な人気の犬種をご紹介するので、参考にしてください。

  • チワワ……特に被毛が短いスムースコート(※1)は要注意
  • トイプードル……被毛がシングルコート(※2)で密度が薄く、外気の影響を受けやすい
  • ヨークシャーテリア……シングルコートで寒さに弱い
  • イタリアングレーハウンド……短毛で寒さに非常に弱いことで有名
  • 子犬やシニア犬……体温調節機能が弱い
  • 小型犬……血管が細いため、温度が下がると収縮して血流が悪くなりやすい。小柄で外気の影響を受けやすく、体温を保ちづらい

※1:スムースコートとは、毛が短くすべすべした手触りの毛質のこと。イタリアン・グレイハウンドやミニチュア・ピンシャーなどが該当

※2:シングルコートとは、紫外線や外部からの刺激から体を守る目的の、太くてしっかりした毛のみが生えていること。これに加えて保湿・保温の役目をする細かく密集した毛も生えていることをダブルコートという

もちろん、上記の犬種以外でも寒さ対策は必要です。人間と同様に愛犬にも防寒を行い、可能な限り冬をストレスフリーで過ごしましょう。

冬は犬の寒さ対策をしよう!5つのポイント

ここでは、犬の寒さ対策をする際のポイントを5つご紹介します。コツをつかむことで、対策アイテムの防寒効果がさらに高まります。寒さや気候に応じて、犬の生活環境にも変化を取り入れてあげてください。

1.人間用のアイテムはなるべく使わない

犬のために寒さ対策をする場合、多くの飼い主さんが人間と同じように暖房やコタツ・ヒーターなどを利用します。しかし、人間用のアイテムは犬にとって温度が高すぎる場合が多いものです。

またエアコンから送られる温かい空気は、空間の上部にたまりがちに。人間にとっては温かくても、床から近い犬にとっては温度が足りない可能性があります。犬の寒さ対策には、できればペット用のアイテムを使うように心がけましょう。

2.涼しい場所も用意する

人間が適温のつもりでも、被毛に覆われた犬たちにとっては暑すぎる場合があります。犬用の寒さ対策では、暑さからの逃げ場として涼しい場所も用意してあげましょう。

わざわざ窓を開ける必要はありませんが、ホットカーペットの場合は温度が上がらないスぺースを作ったり、暖房が利きづらい場所にもベッドを置いてあげたりなどで対処するのがおすすめです。

3.愛犬のお気に入りの場所に合わせる

愛犬が過ごす時間が多い場所の温度をチェックし、お気に入りのスペースで快適に過ごせるように環境を整えてあげましょう。特に窓辺で過ごすことが多い場合、隙間風やガラス越しの温度などを確認します。

冬の室内は、空間全体は温かくても床や足元は冷え込みがちです。そして愛犬にとってお気に入りの場所は、気持ちを切り替えたりリラックスしたりするために重要なスペースです。部屋全体の中でも、特に注意を払ってあげてください。

4.熱中症に要注意

愛犬の寒さ対策をする際に注意したいのが、熱中症です。特に普段からこたつを利用している家庭では、犬が長時間入り込んでも危険がないように工夫をしましょう。

例えば、温度を常に低温にしておいたり、定期的に犬に声かけをしたりなどが挙げられます。こたつの中は乾燥しており脱水症状になりやすいため、いつでも水が飲めるような環境を用意してあげてください。

5.コードを噛まない工夫を取り入れる

人間や犬に限らず、防寒対策に伴うアイテムは電化製品であることが多いものです。犬と一緒に住んでいる人は、愛犬がコードを噛まないように細心の注意を払いましょう。

コードを周囲から守るためのケーブルチューブは、100円ショップでも手に入るのが嬉しいアイテム。またしつけ用として、体には無害でありながら舐めると非常に苦い味がするスプレーも販売されています。

寒い冬も安心!犬の寒さ対策におすすめのグッズ8選

ここでは、犬の寒さ対策におすすめのグッズを8つご紹介します。犬のサイズや犬種、ライフスタイルに合わせてベストなものを選んであげましょう。特に大型犬の場合は、体の大きさに見合ったアイテムかを確認してあげてください。

ペット用ブランケット

ペット用ブランケット(毛布含む)は、冬の寒さ対策だけではなく夏の冷房対策にも使える万能アイテムです。まとめ売りしているものも多く、何枚か用意しておくとマメに洗濯もできておすすめです。

カラーバリエーションも多く、部屋のイメージに合わせやすいのも嬉しいポイント。冬用のブランケットは特に厚く、モコモコの素材でできており寝るときも暖かく眠れるでしょう。

ペット用ヒーター

1つ用意しておくと非常に助かるのがペット用ヒーター。電気で動くものから電子レンジで温めて使うものまで幅広く販売されています。

人間用ヒーターと比べて場所を取らないことも魅力。座布団ほどのコンパクトなサイズで愛犬の体を温めてくれます。

ペット用こたつ

「人間用のこたつに犬を入れるのはちょっと不安……」という飼い主さんにおすすめしたいのが、ペット用こたつです。低めの温度設定なので低温やけどの心配も少なく、ペットの出入りがしやすいように、入り口部分にワイヤーが入っているものも。

多くの商品が遠赤外線タイプで、体の芯からじんわり温めてくれます。ペットが入っている姿がとても可愛らしく、思わず写真を撮りたくなってしまいます。

ペット用湯たんぽ

ペット用の湯たんぽは、人間用よりも温度が上がりづらく低温やけどの心配が少ないことが特長です。大きく分けて、お湯を入れて使うタイプと、中に入っている保温材を電子レンジで温めるタイプの2種類があります。

購入する際は、噛み癖がある子はお湯を入れるタイプ、蓋を開けてしまう不安がある子は保温材タイプを選ぶとよいでしょう。

熱湯を入れたペットボトル

熱湯を入れたペットボトルも、立派な寒さ対策アイテムとして活躍してくれます。熱いお湯を入れたら、必ずペットボトルカバーで周りを包んでから使用してください。

普段家の中にいるときはヒーターや湯たんぽなどでも構いませんが、冬の移動時には手軽なペットボトルがおすすめです。低温やけどが不安なときには、さらに厚手のタオルで包んであげましょう。

犬用の洋服

普段から愛犬に洋服を着せている飼い主さんも、冬用の温かいものを新しく準備してあげてはいかがでしょうか。冬用の洋服は、中に綿が多く含まれており保温性抜群です。

裾が長く作られているものも多く、お尻やお腹周りまでポカポカに温めてくれます。特にスムースコートチワワやイタリアングレーハウンドのような短毛種は、室内気温の影響を受けやすいためおすすめです。

ファンヒーター

基本的にペットの寒さ対策にはペット専用の用品を使いたいものですが、比較的安心して使用できる人間と共用の電化製品がファンヒーターです。

ファンヒーターは床に設置して使うため、足元から温めやすく人も犬も快適に。温かい空気を出して室温を調整するため、やけどの心配がほぼないのも利点です。こたつと違って空気もこもりにくく、熱中症の不安も少ないでしょう。

ドーム型ベッド

普段はクッションタイプのベッドを使っている飼い主さんにおすすめしたいのが、ペット用のドーム型ベッドです。ドーム型ベッドは壁や屋根が付いているため、温かい温度が逃げづらいのが魅力です。

冬用ベッドの場合は内側もモコモコの素材でできており、愛犬もゆったりとリラックスできるでしょう。外見のイメージよりも内側の空間は狭いため、ゆとりのあるサイズを選ぶことをおすすめします。

愛犬を寒さから守り、安心して冬を過ごそう

今回は、愛犬を寒さから守るコツやおすすめのアイテムなどをご紹介しました。

日本に住んでいる限り、冬の厳しい寒さからは逃れられません。犬は温かい被毛に覆われていますが、自力で寒さをカバーするには限界があるものです。人も犬も安心して暮らすために、飼い主さんがしっかりと温度管理をしてあげてください。

以下の記事では、猫の寒さ対策とおすすめグッズについてまとめています。寒さが本格的になる前に、ぜひチェックしてみてください。

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