まとめ
  • 流通が多い種類は情報が多く飼いやすい
  • 体が丈夫で日本の気候に対応しやすい種類がおすすめ
  • 鳥によって必要な物が違うため、店員やブリーダーに相談しよう

鳥は、私たちにとって身近なペットの一種です。手乗りサイズの小さな鳥から動物園にいるような大きなオウムまで、個性豊かな姿で癒しを与えてくれますよね。

今回は、ペットにおすすめの人気の鳥や、一緒に暮らすための注意点などを紹介します。ベテラン飼育者はもちろん、初めて鳥を飼う人もぜひ参考にしてください。

飼育しやすい鳥の条件は?

ここでは、飼育しやすい鳥の条件を紹介します。環境省によると、全世界の鳥の総種類はなんと約9,000種類!大きさ・特性・性格なども個性豊かです。そのなかでも、ペットとして人気の種類に共通する特徴を解説していきます。

日本の暑さ・寒さに強い

日本は世界でも有数の高温多湿な国です。鳥を健康な状態で飼うためには、日本の暑さや寒さに強い種類であることが求められます。ただし、小鳥にとっての適温は一般的に25~30度といわれているため、一年を通して環境整備が必要です。

飼育に適した湿度は40~60%であり、これは人間が快適に過ごせる湿度と合致しています。熱帯や亜熱帯地方出身の鳥にとっては湿度が足りないため注意しましょう。

流通が多い

流通が多い鳥は飼育に必要なデータが多いため、初心者でも安心して飼育できます。飼育に関する書籍やインターネット上の情報が多い鳥は、トラブル時でも対処しやすいという魅力があります。

また動物を飼育する際に注意したい点の一つは、診察してもらえる動物病院の有無です。オーソドックスな種類は獣医師の経験も豊富な傾向にあるため、診察のためにたらい回しにされるリスクが下がるでしょう。

手乗りとして育成できる

鳥の性格は種類によって多種多様です。迷ったときには、手乗りとして育成できる種類を選びましょう。手乗りができる種類は、人懐こく温厚な個体が多い傾向にあります。

ただし同じ種類でも性格は個体差があります。「飼育してみたら全然懐いてくれなかった」という事態を避けるためには、なるべくショップやブリーダーと直接話しをして、すでに手乗りとして育成され終わった個体を選ぶとよいでしょう。

ペットにおすすめの人気の鳥5種類

ここでは、ペットにおすすめの人気の鳥を5種類を紹介します。どの種類も比較的性格が穏やかで、流通も多いことが特徴です。それぞれの性質を見比べながら、ライフスタイルに合った種類を探してみましょう。

セキセイインコ

セキセイインコは、青や黄色などのカラフルな色合いが魅力的な種類です。実はセキセイインコは一つの属の名前であり、実際にはセキセイインコだけで5,000種類以上も存在しています。日本で飼育できるのは、そのなかでも約10種類のセキセイインコです。

人間への警戒心が薄く、好奇心旺盛で人懐っこい性格をしています。人間の言葉をまねするのも上手で、言葉やおもちゃを通じたコミュニケーションを楽しめます。手乗りの育成も容易で、鳥のなかでもスキンシップへのハードルが低いことが特長です。

文長(ブンチョウ)

文鳥は、日本では江戸時代から愛されている愛玩用ペットの一種です。人によく慣れ、手乗りにもしやすく、初心者におすすめの種類といえます。大きさは15㎝程度の小型で、比較的小さなケージで飼いやすいことも特徴です。

文鳥の鳴き声は大きくないため、集合住宅でも飼いやすいでしょう。「ポポポ」「ピッ」「ピーヨ」などバラエティー豊かな声で楽しませてくれます。寂しがり屋な一面もあるので、しっかりとコミュニケーションをとれる人におすすめです。

オカメインコ

オカメインコは、名前の通りおかめ顔(おたふく顔)のような頬のチークが特徴の種類です。実はインコ科ではなくオウム科で、頭に立派な冠羽(かんう。トサカのような羽根のこと)が付いています。冠羽の状態で喜怒哀楽が読み取れるのもオカメインコの魅力の一つです。

大きさは30㎝前後で、小鳥のなかではやや大きめです。性格は穏やかで人懐っこく、おっとりしていてマイペースな個体が多い傾向にあります。音や振動に敏感なため、大きな刺激を与えそうな環境は避けて飼育しましょう。

十姉妹(ジュウシマツ)

十姉妹は、愛玩用に人間の手によって作り出された種類です。同種族との共生ができる鳥で、一つの止まり木に肩を寄せ合って止まっている光景も見られます。同じケージで2羽以上の鳥を飼育したい人におすすめです。

平和主義者で心が優しく、コミュニケーション能力が高いというペットとして理想的な性格をしています。ただし怖がりな一面があるため、外部からの刺激を守れる巣を用意してあげる必要があります。

カナリア

カナリアは、他の小鳥と比べるとやや警戒心が強いことが特徴です。そのため飼育後すぐに手乗りにすることは難しいですが、愛情を与え続けると少しずつ心を開いてくれます。鳥とじっくり信頼関係を深めたい人におすすめの種類です。

自立心が強いため、お留守番の時間が長くなってもストレスをためにくいことも魅力です。黄色・赤・白などの美しいカラーリングや模様も人気で、美しい鳴き声には心が癒されます。

鳥を飼うために必要なもの

以下に、鳥の飼育に必須なグッズを紹介します。

  • ケージ(鳥かご)
  • 止まり木
  • 水飲み
  • 温度調整グッズ
  • おもちゃ

餌は基本的に小鳥用のペレットを与えつつ、副食として一部野菜を与えても構いません。ケージの大きさは、羽を目一杯広げても移動できるくらいの大きさで選びましょう(例:セキセイインコの場合、30×30×50㎝が目安)。

止まり木はかじることでストレス解消にもなり、握力低下を防ぎます。巣は一部の種類で必要です。特に十姉妹は巣の中で眠る習性があります。店員やブリーダーと相談しながら必要性を判断しましょう。

可愛い・賢い・癒される!鳥との幸せな毎日を送りませんか?

今回は、初心者でも飼育しやすい鳥のポイントや必要なグッズを紹介しました。「犬や猫と比べて感情の起伏が少ない」と思われがちな鳥ですが、信頼関係が築ければしっかりと愛情表現をしてくれます

子どものように水やおもちゃで遊ぶ姿や、飼主に寄り添ってリラックスしている姿を見ると、愛しさがあふれてきます。ぜひこの機会にショップにおもむき、お気に入りの子を見つけてください。

 

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