まとめ
  • ふれあいよりも観賞やお世話を楽しもう
  • 初めて爬虫類をペットにする場合は小型種がおすすめ
  • 特徴を理解して飼育環境を整えよう


恐竜のような見た目でかっこいいイメージがある爬虫類。実は、かわいいペットとしても人気が高まっています。爬虫類を扱うカフェや特定の種類専門のペットショップもあります。

爬虫類は散歩の必要がなく、鳴き声や騒音の心配もないので一人暮らしの人のペットとしてもおすすめです。

この記事では、ペットとして初めて爬虫類を飼う人にもおすすめの種類や飼育方法を紹介します。ぜひチェックしてみてください。

かわいい爬虫類!初めてのお迎え、どう選べばいいの?

爬虫類を初めてお迎えする場合は、部屋の温度や湿度が保てるか、成長したときの大きさなどを考慮して選ぶとよいでしょう。

爬虫類は、温度と湿度の管理が重要です。爬虫類の飼育が初めてで不安な場合は、比較的温度や湿度管理が簡単な、小さいケージで飼育できる小型の爬虫類をおすすめします。小型種であれば少ないスペースで飼育可能ですが、種類によっては想定よりも大きく成長する可能性もあるので注意が必要です。

また、爬虫類にはさまざまな種類が存在するので、お気に入りの種類を見つけてみましょう。

ただし、爬虫類は人間に“慣れる”ことはあっても“なつく”ことはありません。ふれあいよりも観賞やお世話する楽しみを重視して選ぶのもひとつのポイントです。

たくさんの種類が魅力の爬虫類!ペットに人気の6選

一言で爬虫類といっても、トカゲやヤモリ、ヘビなどさまざまな種類の動物がいます。

比較的初心者にも飼育しやすく、ペットとしても人気の爬虫類を紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

フトアゴヒゲトカゲ 穏やかでアゴのトゲトゲが特徴のトカゲ
ヒョウモントカゲモドキ 豹柄やオレンジ色などさまざまな柄が特徴のヤモリ
クレステッドゲッコー 目の上のまつ毛のような突起が特徴のヤモリ
ボールパイソン ボールのように丸くなるヘビ
ヘルマンリクガメ ドーム上の丸い甲羅が特徴のリクガメ
エボシカメレオン トサカのような突起が特徴のカメレオン

1.フトアゴヒゲトカゲ|アゴのトゲトゲが特徴

フトアゴヒゲトカゲは、昼行性のトカゲです。温厚な性格で、ハンドリング(手に乗せてコミュニケーションをとる方法)しやすいのも人気の理由です。最大全長は40cm以上に成長します。

また、餌は野菜がメインで、冷凍の餌や人口餌も食べます。そのため、生き餌が苦手な人でも比較的飼いやすいでしょう。

野生のフトアゴヒゲトカゲの生息地は、日差しが強く、気温の高い地域です。ケージ内を生息地の自然環境に近づけてあげましょう。ライトの下で日光浴している姿がかわいくて魅力的です。

2.ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)|さまざまな柄が特徴

ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)は、夜行性でヤモリの仲間です。ヤモリの仲間ですが、壁にはくっつきません。「レオパ」という愛称で知られています。ふっくらとしたかわいい尻尾が特徴です。

レオパは、昆虫食の動物のため主にコオロギを食べますが、昆虫を主原料としたゲル状の人工餌を食べる個体もいます。成長すると25cm前後の大きさになります。ケージは専用のものも多く販売されており、飼育スペースも小さいため初心者でも飼育環境を整えやすいでしょう。

3.クレステッドゲッコー|まつ毛のような突起が特徴

クレステッドゲッコーは、夜行性で壁にくっつくタイプのヤモリです。まぶたがなく、目を閉じません。目の上にまつげのような突起があり、特徴的でかわいらしい見た目をしています。

クレステッドゲッコーは雑食性で、昆虫や果物を食べます。人工餌にも慣れやすいため、昆虫が苦手な人でも飼育可能です。野生の場合は壁や木、岩などの立体物を移動しながら生活しているので、縦長の爬虫類向けケージで飼育しましょう。

4.ボールパイソン|ボールのように丸くなる

ボールパイソンは温厚な性格の個体が多く、手の上に乗せてコミュニケーションをとる「ハンドリング」がしやすいヘビです。身を守るときにボールのように丸くなることからこの名前がつきました。さまざまな見た目の品種が存在しており、大きい個体は2mほどに成長します。

肉食のため、餌にラットやマウスを与えます。ボールパイソンのための人工餌はないので、小動物をエサとして与えるのが苦手な人は飼育が難しいでしょう。ヘビは脱走する可能性があるため、鍵のかかるケージをおすすめします。

5.ヘルマンリクガメ|ドーム上の丸い甲羅が特徴

ヘルマンリクガメは、名前のとおり陸で生活するカメなので、泳げません。ドーム状で丸みを帯びた甲羅が特徴です。おとなしい性格の個体が多いといわれています。

生息地の違いで「ヒガシ・ニシ・ダルマティア」の3種類に分かれます。成長後の大きさに違いが出るため、購入前にお店に確認しましょう。

野生のヘルマンリクガメは雑食ですが、飼育下ではチンゲン菜や小松菜などの葉物野菜が餌です。慣れると飼主の手から餌を食べたり、後をついてきたり、かわいい姿がみられます。

6.エボシカメレオン|トサカのような突起が特徴

エボシカメレオンは昼行性で、成長するとオスが全長65cm、メスが45cmほどの大きさになります。カメレオンは「変色」といって、体の色が変わるのが特徴です。周りの環境に擬態するだけでなく、気分によっても変色します。

食性は昆虫を主食とする肉食ですが、果物や植物も食べます。生き餌しか食べない個体が多いため、虫が苦手な人は飼育が難しいでしょう。カメレオンは、樹上でしっかりつかむために、枝を挟み込めるような手の形です。手袋のようなかわいい手をしています。

爬虫類をペットとして飼育するときの注意点

人気の爬虫類を紹介してきましたが、実際にペットとして飼う場合は注意点もあります。生き物を飼うには、命を守る責任も伴います。

事前に爬虫類に対する理解を深めて、環境を整えた状態で飼い始めるようにしましょう。

温度と湿度を徹底管理

爬虫類は変温動物なので自分で体温調節ができません。温度管理を怠ると、消化不良を引き起こす危険性があります。場合によっては命を落とすこともあるため注意が必要です。

また、爬虫類の特徴は定期的に脱皮をすることです。空気が乾燥しすぎているとうまく脱皮できません。脱皮不全を引き起こすと、手が壊死してしまったり、目が開かなくなってしまったりと大切なペットの健康に悪影響を及ぼします。

ケージからの脱走に注意

爬虫類の種類によっては、ケージのちょっとした隙間から脱出してしまうこともあります。そのため、少しでも目を離すときは必ずケージのフタや扉を閉めて、施錠することを心がけましょう。

小型で動きの素早い種類であれば、捕獲に時間がかかり、個体の健康を害するおそれがあります。もしも、家の外へ出て野生化した場合は、近隣の生態系に影響を与えてしまう可能性もあるため、爬虫類の脱走には十分注意しましょう。

寿命が長いことを見据える

人気のある爬虫類として紹介した「ヘルマンリクガメ」は、30〜50年ほど生きるといわれています。そのほか「ヒョウモントカゲモドキ」や「クレステッドゲッコー」の寿命は10〜15年ほど、「ボールパイソン」は10〜20年ほどです。

ペットとして人気のハムスターやウサギなどと比較すると、爬虫類は長生きするといえるでしょう。これから爬虫類をペットとして飼うことを検討している場合は、寿命の長さを見据えて最後までお世話できる環境を整えてあげてください。

眺めるだけで癒される爬虫類と暮らしてみよう

爬虫類は、愛玩動物ではないのでふれあってコミュニケーションをとる機会は少ないでしょう。しかし、それこそが餌を与える時間やハンドリングの時間をより貴重に感じさせてくれます。

ほかにもペットのためにケージ内のレイアウトを工夫したり、ケージ内でリラックスする姿を観賞したりするだけでも、十分癒されること間違いなしです。

この記事を読んで、爬虫類のかわいさに魅力を感じ、最後までお世話ができそうだと思った人は、ぜひペットとして飼育してみてはいかがでしょうか。

 

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