まとめ
  • ハムスターはペット初心者におすすめの生き物
  • ハムスターの寿命は2~3年
  • 薄明薄暮性なので明け方は元気。飼育前に家族の理解を得よう
  • 歯の伸びすぎ防止のために、かじり木素材のグッズは必須
  • 飼育開始前に動物病院の場所をチェックしよう

ハムスターは、ペット飼育初心者におすすめの動物の一種です。犬のようにお散歩を必要とせず、お掃除や生体管理も比較的簡単なハムスターですが、飼主との信頼関係が結ばれればしっかりと愛情表現をしてくれます。

今回は、ハムスターの知識や飼い方の基礎、おすすめのハムスターの種類を紹介します。小さな体に大きな魅力を秘めたハムスターについて、より深く学びましょう!

ハムスターとはどんな生き物?基礎知識を学ぼう!

まずは、ハムスターの生態的な基礎知識を紹介します。私たちと同じ哺乳類でありながら、独自の生態を持つハムスター。犬や猫のようなペットの代表格との違いを学び、飼育準備に生かしていきましょう。

ハムスターの生態

ハムスターは、キヌゲネズミ科キヌゲネズミ亜科に属する齧歯類の総称です。夜行性の印象が強いハムスターですが実はほとんどが薄明薄暮性であり、真夜中よりも明け方や夕方の時間帯に活発になります。

食べ物を収納できる頬袋を持っており、外で見つけた食べ物を安全に巣まで運びます。前歯は一生伸び続けるため、固い物をかじってすり減らす習性を持つことも特徴です。

ハムスターの大きさ・寿命

ハムスターの大きさは種類によって異なりますが、一般的には7cm〜19cm程度とされています。ただし、人間や他のペットと同じように個体差があることに注意しましょう。

寿命はどの種類もおおむね2〜3年程度です。ジャンガリアンハムスターのような体が小さい種類は数ヶ月ほど短く、ゴールデンハムスターのような大柄な種類は数ヵ月ほど長い傾向にあります。

初心者におすすめ!ハムスターの種類3選

ここでは、ハムスターの飼育初心者におすすめの種類を3つ紹介します。比較的人間に友好的で温厚な種類を紹介しますので、新しい家族を選ぶ際の参考にしてください。

ゴールデンハムスター

ゴールデンハムスターは、ハムスターのなかで比較的大きい種類です。体長は16〜19㎝程度で、穏やかな性格で人懐っこいことが特徴です。知能も高く、飼主の声や匂いを覚えてくれるといわれています。

おっとりした性格で手乗りにもしやすく、初めてのハムスター飼育におすすめです。ただし縄張り意識が強めであるため、多頭飼育には向きません。一匹のハムスターに愛情を注ぎたい人におすすめの種類です。

ジャンガリアンハムスター

ジャンガリアンハムスターは小柄な体格が特徴的な種類で、体長は約8㎝程度です。ゴールデンハムスターの半分程度しかない小さな体ですが、飼主さんへの愛情は大きく、温厚で飼いやすい性格をしています。

ただしナイーブで警戒心が強い子もいるため、大きな音がしやすい環境や小さな子どもと暮らす家での飼育には注意が必要です。個体ごとの性格の違いが目立つ種類のため、実際にペットショップで個体を見比べながら選ぶことをおすすめします。

キンクマハムスター

キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターを品種改良した種類です。ゴールデンハムスターと同様に温厚で優しく、初心者でも飼いやすいといわれています。

ゴールデンハムスターとのおもな違いは被毛のカラーのみで、大きさや寿命もほぼ同じです。最終的な体格はキンクマハムスターのほうがやや大きくなる傾向にあります。

以下の記事では、キンクマハムスターのさらに詳しい特徴についてまとめています。今回の記事とあわせてぜひ参考にしてください。
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あなたの知らないキンクマハムスターの世界

ハムスターの飼い方・必要なグッズ

ここでは、ハムスターの基本的な飼育方法や必要なグッズを紹介します。飼育を検討する際は、実際に日々のお世話を行っているブリーダーさんや店員さんに相談しながら環境を整えていきましょう。

ハムスターのケージ(おうち)に必要なグッズ

以下に、ハムスターのケージに必要な基本グッズを紹介します。

 

  • ケージ本体
  • 給水器
  • 食器
  • 床材
  • トイレ(トイレ用砂を含む)
  • 回し車
  • ハウス
  • かじり木

 

ハウスがかじれる素材である場合、かじり木の準備は後からでも構いません。床材は種類によって特徴が変わりますが、針葉樹素材はアレルギー反応が出る子もいるため、選択肢が他にある場合は避けたほうがベターでしょう。

ホームセンターやペットショップには、必要なグッズが一式揃った飼育セットも展開されています。周辺グッズも同時に購入できるため、可能であれば店舗に足を延ばして確認してみましょう。

ハムスターのフード(ごはん)の選び方・与え方

ハムスターの健康を守る上で、安全なフードは欠かせません。ハムスターのフードは基本的に専用フードだけで賄えます。専用フードには、ハムスターの育成に必要な栄養素がバランスよく含まれています。

若いハムスターを飼育する場合は、生後1ヶ月半までは半生タイプを選びましょう。体格や健康状態に合わせて、食べやすい大きさや成分のフードを選ぶことが大切です。

ハムスターのトイレのお世話

ペットに人気の多くの種類は、決まった場所でトイレをする習性を持ちます。水を吸うと固まるタイプの砂を使う場合は、排泄した部分だけを取り除けるため比較的お世話が簡単です。

ケージの隅にトイレを設置していると、何も教えなくても勝手に排泄をしてくれます。餌置き場で排泄する場合は飼育環境が悪いサインであるため、定期的な掃除を心がけましょう。

ハムスターを飼育する際の注意点

ハムスターを飼育する際に特に気をつけたいポイントが、歯の伸びすぎと脱走です。ハムスターの歯は生涯を通して伸び続けるため、歯を削るための道具がない場合、頬を突き破ってしまう可能性があります。必ず歯をケアするためのインテリアやグッズを導入しましょう。

脱走を防止するためには、檻の目の細いケージやガラス・アクリル製ケージの導入がおすすめです。ただし後者は高温多湿になりやすい環境のため注意しましょう。万が一脱走してもすぐに見つけられるように、室内でハムスターが入れる隙間をあらかじめ塞いでおくことも大切です。

初めてのペットにピッタリ!ハムスターと癒しの生活を

今回は、ハムスターの特徴やおすすめの種類、基本的な飼育方法を紹介しました。薄明薄暮性であるハムスターは、人間が眠っている明け方にも元気に運動します。

人によっては「回し車の音がうるさくて眠れない」という場合もあるでしょう。飼育の際は家族や同居人と話し合い、理解を得ることが大切です。

動物は終生飼育が大前提です。途中で「やっぱり飼えなかった」とならないように、事前に飼育環境や生態について理解を深めておきましょう。ペットの体調不良時のために、近隣の動物病院の場所もチェックも忘れずに!