まとめ
  • 白くてふわふわなのは冬の間だけ
  • ただ可愛いだけじゃない!力強く生きている点にも注目!
  • 冬の妖精たちに会いにいこう

冬も深まり、本格的な寒さがやってきました。雪が降り積もっている地域もあるかもしれませんね。寒い冬を生き抜くため、冬になると姿が変わる動物がいるのを知っていますか?

この記事ではそんな寒い時期に姿を変えて「妖精」と呼ばれるような動物たちを紹介します。また出会える動物園も3ヶ所紹介するので、冬限定の美しい姿をぜひチェックしてみてください。

まるで冬の妖精!寒い季節だけ姿が変わる動物5選

どのような動物が季節によって姿を変えるのでしょうか。ここでは冬に姿が変わる5種類の動物たちの特徴をそれぞれ紹介します。

雪の中でその姿が目立たないように、雪に同化して真っ白な姿になるものや、寒い冬を生き抜くために体を大きくして寒さに耐えるものなど、寒い時期だけの姿を見ていきましょう。

どの動物も可愛らしいだけじゃなく、実は力強く生きている点は必見です!

オコジョ

イタチの仲間で体長20~25cmほどのオコジョは「森の妖精」とも呼ばれています。夏と冬では姿が違い、体が白いのは冬の間のみ。

また、温かいところに生息するオコジョは体が完全に白くならず、北方や高山帯などの寒い地域に生息するオコジョだけが真っ白になります

オコジョは、妖精と呼ばれるほどの可愛らしい見た目とは裏腹に、肉食で小動物や昆虫を食べます。

ときには自分より体の大きな野うさぎを襲うこともあります。また狩りをする前は「イタチのウォーダンス」を踊りますが、その理由は解明されていません。

シマエナガ

シマエナガは、エナガの亜種で北海道にのみ生息する野鳥です。夏と冬では姿が違い、体が真っ白なのは冬の間だけ。寒さから身を守るため、空気を含んだふわふわの羽毛で覆われており「雪の妖精」と呼ばれています。

シマエナガは、5~10羽の群れで行動しています。ふわふわで可愛らしい見た目ですが、縄張り意識が強いことで有名です。縄張り争いではシマエナガ同士が空中でぶつかるような、アグレッシブな一面もあります。

エゾクロテン

エゾクロテンは、クロテンの亜種で北海道の全域にかけて生息します。季節によって体の色が変わる動物で、夏は顔と首辺りが黄褐色、その他の部分は焦茶色です。

一方、冬は全身クリーム色に変わります可愛らしい顔をしていますが、非常にどう猛です。

木登りが得意で鋭い爪を上手に使います。警戒心が強く、前足を上げて2本足で立ち上がり周囲を見回す「目陰(まかげ)」と呼ばれる行動をします。高級毛皮として高く売買されたため過去に乱獲され、一時は絶滅危惧種にもなりました。

エゾモモンガ

エゾモモンガは、タイリクモモンガの亜種で北海道にのみ生息しています。主に木の上で生活しており、ほとんど降りてくることはありません。

マントのような皮膜を使って滑空します。夜行性動物のため、日中は季節に関係なくあまり巣穴から出てきません。

秋の間にたくさん食べて脂肪を蓄えます。夏の時期よりも15〜20%も体重が増えるそうです。越冬中の時期だけがポッチャリとしたまんまるの姿です冬の間は食事を最小限に留め、冬眠をせずに乗り越えます。

エゾユキウサギ

ユキウサギの亜種で、北海道の平野部から亜高山帯まで広範囲に生息するエゾユキウサギ。冬には真っ白な毛、夏は茶色の毛で体の色が変わります本来は夜行性ですが、冬の間はエサを探すために日中も活動します。

エゾユキウサギは、かんじきのような大きな足で深雪にも足が埋まりません。また足の裏には毛が密生しており、すべり止めの役割を果たします。

本州以南に生息するノウサギと比較すると、体格に対して小さな耳が特徴です。体の表面積を少なくすることで、体温が奪われるのを防いでいると考えられます。

白くてフワフワ!冬の妖精たちに出会える施設3選

ここでは冬の妖精たちに会える動物園3ヶ所を紹介します。北海道のみに生息する種類も多く、動物園では見られなかったり、園内に野生として出現したりするものもいます。そんな動物たちに出会えたらとってもラッキーですよね!

旭山動物園(シマエナガ・エゾクロテン・エゾモモンガ・エゾユキウサギ

動物園の敷地内にシマエナガの群れが出現します。園内で飼育しているわけではありません。記事で紹介した動物のなかでは、エゾクロテンのほかエゾモモンガとエゾユキウサギも飼育されています。

住所 北海道旭川市東旭川町倉沼
アクセス ・JR「旭川駅」から「旭山動物園線」のバスで約40分

・「旭川空港」から「旭山動物園線」のバスで約35分
・道央自動車道「旭川北I.C.」から約20分
・道央自動車道「旭川鷹栖I.C.」から約30分

営業時間 ・2023年11月11日~2024年4月7日:10:30~15:30(最終入園15:00)

・2024年4月27日~2024年10月15日:9:30~17:15(最終入園16:00)

・2024年10月16日~2024年11月3日:9:30~16:30(最終入園16:00)

休園日 12月30日~2024年1月1日、4月8日~4月26日・11月4日~11月10日・12月30日~2025年1月1日
入場料金 ・大人:1,000円(市民特別料金700円)

・中学生以下:無料

駐車場台数 正門:約200台、東門:約300台

円山動物園(エゾモモンガ・エゾユキウサギ)

こども動物園「ドサンコの森」ではエゾモモンガに加えてエゾユキウサギも飼育されています。エゾモモンガは夜行性動物のため日中はほとんど巣穴から出てきません。

開園直後にエサを食べに巣穴から出てくることもありますが、姿がみられない場合もあります

住所 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
アクセス ・地下鉄南北線「さっぽろ駅」からタクシーで約15分
・地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩で約15分・地下鉄東西線「円山公園駅」からJRバス「動物園線」・「くらまる号」で約5分
営業時間 夏期:3月1日~10月31日 9:30~16:30(最終入園16:00)

冬期:11月1日~2月末日 9:30~16:00(最終入園15:30)

休園日 ・毎月:第2・第4水曜日

(8月のみ第1・第4水曜日)(祝日の場合は翌日)

・4月:第2水曜日を含むその週の月曜日~金曜日

・11月:第2水曜日を含むその週の月曜日~金曜日

・12月29日~12月31日

入場料金 ・大人:800円(札幌市在住の70歳以上の方は無料)

・高校生:400円

・中学生以下:無料

駐車場台数 第一駐車場:683台、第二駐車場:276台

(普通車700円)

多摩動物公園(エゾユキウサギ)

エゾユキウサギは基本的には夜行性のため、夕方や明け方に活発に動きます。そのため日中は切り株でじっとしていることが多いようです。運よく立ち上がる瞬間に出会えたら、うしろ脚の長さや力強さなどに注目してみてください!

住所 東京都日野市程久保7-1-1
アクセス 京王線、多摩モノレール「多摩動物公園駅」から徒歩約1分
営業時間 9:30~17:00
休園日 ・水曜日(水曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合は、その翌日が休園日)

・12月29日~翌年1月1日

入場料金 ・大人:600円

・中学生:200円

・小学生以下:無料

・65歳以上:300円

駐車場台数 なし

オコジョは野生下で偶然の出会いを期待!

日本ではオコジョを飼育している施設はありません。野生下での偶然の出会いに期待しましょう。山岳や高山地帯などの比較的涼しい地域に生息しています。オコジョの目撃情報は、尾瀬や鳥海山などで多く、また東北の山の方でも見られます

温かい地域のオコジョは体が完全に白くならないため、真っ白な姿は北方や高山帯でしか見られません。また、オコジョの目撃情報の多い場所は熊の生息エリアでもあるので、安全には十分注意しましょう。

寒さに負けない!美しく幻想的な動物たちに会いにいこう

今回は冬に姿が変わる動物たちを紹介しました。幻想的で可愛らしい姿に癒やされますね。白くてふわふわだったり、ころんとポッチャリしていたりするのは、寒い雪の季節から身を守るために季節限定で姿を変えていました

また北海道にしか生息せず、寒い季節にしか見られない貴重な動物の姿を、紹介した動物園でぜひチェックしてみてください!

 

以下の記事では、大きくなると姿が変わる動物たちをクイズ形式で紹介しています!全部で10問あるのでぜひ挑戦してみてください。

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