少しずつ暖かくなり、お出かけしやすいシーズンが近付いてきました!

大きな黒いたれ目と愛嬌のある動きがかわいい水族館の人気者、アザラシの記念日があるのを知っていますか?3月22日は「国際アザラシの日」に制定されています。

今回は、なぜ国際アザラシの日に制定されたのか、記念日が作られた意味や、アザラシの生態解説やショーが見られる水族館を紹介します。

3月22日は国際アザラシの日!意味や由来は?

ここでは、国際アザラシの日が作られた意味やその由来を、アザラシの生態と合わせて紹介します。

国際アザラシの日を通して、アザラシのことを学んでいきましょう

1982年に世界的なアザラシの現状を啓発する目的で制定

国際アザラシの日は、1982年にアメリカの議会で制定されました。英語では「International Day of the Seal」です。

この記念日を作った目的は、野生のアザラシの現状や抱えている課題を考えるきっかけになるようにという意味が込められています。

世界では19種のアザラシが確認されていますが、アザラシの肉や脂肪、毛皮を目的に乱獲され、絶滅の危機にさらされています。その中でもカリブモンクアザラシは、人為的な要因で絶滅してしまったといわれています。

アザラシはアシカと似ている?

アザラシは、ネコ目アザラシ科に分類される海獣です。その種類は豊富で、120cmのワモンアザラシから、600cmにもなるミナミゾウアザラシまで、体格はさまざまです。

アザラシたちは、南極・北極・地中海・アフリカ北西部の沿岸・日本近海にも生息しています。アザラシの主食は魚類ですが、大きなアザラシはペンギンなども食べるそうです。寿命は、25〜30歳といわれています。

アザラシたちは首が短く、5本の指の間には水かきがついています。アシカやオットセイと間違われることもあるアザラシですが、大きく違うところは移動の方法です。前肢を使って泳ぐアシカやオットセイに対して、アザラシは後肢を左右に振って泳ぐのです。

そして、アザラシには耳の穴が空いているだけで、耳がありません。水族館を訪れたときは、じっくり観察して、アザラシについての知識を深めていきましょう。

アザラシの生態解説やショーが見られる水族館7選

ここでは、アザラシの生態解説や、楽しいショーが見られる水族館を7つ紹介します。

丸くて大きな黒目とのんびりしている姿がかわいいアザラシたち。普段と見方を変えてみると、意外な生態が発見できるかもしれません。

おたる水族館【北海道】

「おたる水族館」ではショーを通して、アザラシの特徴解説を聞くことができます。ショーといえば、アシカやイルカだと思っていませんか?

意外かもしれませんが、アザラシは身体能力が高い動物です。イベントスケジュールをチェックして、ぜひ近くでアザラシの身体能力の高さを感じてください。

盲導犬や介助犬を連れての入館も可能です。

住所 北海道小樽市祝津3-303
アクセス ・国道5号線「札幌」から車で約60〜70分

・JR「小樽駅」から、バスで約25分

営業時間 冬季営業

・12月16日〜2月25日:10:00〜16:00

通常営業

・3月16日〜10月14日:9:00〜17:00

・10月15日〜11月24日:9:00〜16:00

休館日 ・2月26日〜3月15日

・11月25日〜12月13日

入場料金 ・高校生以上:1,800円

・小中学生:700円

・3〜5歳:350円

駐車場台数 約1000台

ノシャップ寒流水族館【北海道】

日本最北の水族館として知られている「ノシャップ寒流水族館」では、1日に2回、アザラシのお食事タイムや、輪投げキャッチショーなどが見られます。

チケット売り場で餌代の100円を払うと、餌やり体験もできるそうです。餌をおねだりする様子や口の中など、じっくりアザラシたちを観察できそうですね。

ショーが見られるのは冬期間(1月11日〜10月31日)のみです。運のいいときは、ショーの練習をしているアザラシたちも見られるそうですよ。

住所 北海道稚内市ノシャップ2-2-17
アクセス ・JR「稚内駅」から宗谷バス「ノシャップ」で下車、徒歩5分

・JR「稚内駅」からノシャップ岬へ車で約10分

営業時間 夏期間

・4月29〜10月31日:9:00〜17:00

冬期間

・1月11日〜3月31日:10:00〜16:00

休館日 ・4月1日〜4月28日

・12月1日〜翌年1月31日

入場料金 ・一般:500円

・小中学生:100円

駐車場台数 30台

しながわ水族館【東京都】

「しながわ水族館」のアザラシたちは、元気でコミカルなパフォーマンスを見せてくれます。普段はのんびり居眠りをしているアザラシたちが、迫力あるハイジャンプを披露。

4歳以上のお子さまは、ゴマフアザラシの餌やり体験もできるそうです。

しながわ水族館では、2月にゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生しています。赤ちゃんを観察する際は、フラッシュ撮影はせず、驚かさないようにそっとのぞいてみてくださいね。

住所 東京都品川区勝島3-2-1
アクセス ・首都高速「鈴ヶ森出口」から約10分

・京浜急行「大森海岸駅」から徒歩約8分

・JR京浜東北線「大森駅」北口改札から徒歩約15分

営業時間 10:00〜17:00
休館日 主に火曜日(時期により変動があるため、詳細は公式サイトの営業カレンダーを確認)
入場料金 ・大人:1,350円

・小中学生:600円

・4歳以上:300円

・65歳以上:1,200円

駐車場台数 96台(20分:200円)

下田海中水族館【静岡県】

食欲旺盛なアザラシたちの食事姿が見られ、アザラシの生態説明が聞ける水族館が「下田海中水族館」です。アザラシ館には、たくさんのゴマフアザラシたちが暮らしています。

下田海中水族館では、国際アザラシの日のために、特別なイベントも実施しています。アザラシショーに出演している飼育員に話しかけて、アザラシたちのかわいい個体紹介カードを手に入れましょう!

住所 静岡県下田市3-22-31
アクセス ・伊豆中央道・修善寺道路「月ヶ瀬IC」から車で約40km

・伊豆急行線「伊豆急下田駅」から定期バスで7分

営業時間 ・3月1日〜10月31日(春休み、GW、夏休みを除く):9:00〜16:30

・11月1日〜翌年2月28日:9:30〜16:30

春休み

・3月23日〜4月7日:9:00〜17:00

GW

・4月27日〜5月6日:9:00〜17:00

夏休み

・7月20日〜8月25日:8:30〜17:00

休館日 12月10日〜12月13日
入場料金 ・中学生以上:2,400円

・4歳〜小学生:1,200円

駐車場台数 乗用車100台

城崎マリンワールド【兵庫県】

アザラシたちのロッククライミングが見られるのは「城崎マリンワールド」です。

岩場が現れたプールで、急斜面や段差も難なく登っていくアザラシたち。見た目からは想像できない運動能力を見ながら、アザラシのことを教えてもらえます。

プールへ戻って行く際の、ダイナミックなジャンプも必見です。

住所 兵庫県豊岡市瀬戸1090
アクセス ・神戸「西宮北IC」から車で約2時間

・JR「神戸駅」から「城崎温泉駅」で下車、全但バスに乗り換えて「比和山(マリンワールド)」まで、約2時間30分で到着

営業時間 9:30〜16:30(時期により変動があるため、詳細は公式サイトを確認)
休館日 不定
入場料金 ・大人:2,600円

・小中学生:1,300円

・3歳以上:650円

駐車場台数 乗用車1000台(1日:800円)

新屋島水族館【香川県】

「新屋島水族館」では、SNSで有名になった傘をさすアザラシが見られます。

傘をさしたりメッセージボードをもったり、ユニークな特技を見せてくれるお茶目なアザラシたちが暮らしています。季節に合わせた演出もあり、楽しくアザラシの生態が学べそうですね。

抱っこやペット用バギーがある場合は、ペットとの入館も可能です。

住所 香川県高松市屋島東町1785-1
アクセス ことでん「屋島駅」から、ことでんシャトルバスで約10分
営業時間 9:00〜17:00
休館日 年中無休
入場料金 ・高校生以上:1,500円

・小中学生:700円

・3歳〜未就学児:500円

・2歳以下・障がい者:無料

駐車場台数 390台(普通自動車:300円)

大牟田市動物園【福岡県】

「大牟田市動物園」では、3月22日に国際アザラシの日スペシャルイベントを開催予定。ゴマフアザラシのスペシャルガイドや輪投げクイズ、ゴミ分別ゲームなどを行います。

日本で唯一のアザラシの保護施設「オホーツクとっかりセンター」への募金活動も実施します。300円以上の募金をすると、国際アザラシの日だけもらえるスペシャル缶バッチを手に入れられます。

住所 福岡県大牟田市昭和町163
アクセス ・九州自動車道「南関IC」から車で約30分

・有明海沿岸道路「大和田IC」から車で約6分

・JR鹿児島本線か西鉄天神大和田線「大和田駅」下車、徒歩で15〜20分

営業時間 9:30〜17:00

(12月〜2月の冬季は、9:30〜16:30)

休館日 第二・第四月曜日、年末年始(詳細は公式サイトを確認)
入場料金 ・高校生以上:500円

・小中学生:100円

・未就学児:無料

駐車場台数 普通自動車335台(20分:200円)

アザラシのことを考えるきっかけにしてみよう

今回は、国際アザラシの日について紹介しました。

保護犬や保護猫がいるように、アザラシの保護施設があることを知っている方は多くありません。日本で唯一のアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」では、親とはぐれてしまった赤ちゃんアザラシや、怪我をしたアザラシを保護しています。

3月22日の国際アザラシの日を、過酷な環境で生きるアザラシのことを考えるきっかけにしてみませんか?

オホーツクとっかりセンターでは、「アザラシに会えるかも?ガリンコ号III IMERUで行く冬の海鳥観察クルーズ」も実施しています。運航スケジュールをチェックして、野生のアザラシを探しに行ってみましょう。

 

また、以下の記事ではアザラシを見ることのできる施設をより詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!

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